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ニュートラルな気づき 


by honnowa

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『時々一古今』 42

     初瀬にまうづるごとに、やどりける人の家に、久し
     くやどらで、程へて後にいたれりければ、かの家の
     あるじ、「かくさだかになんやどりはある」と、言ひ
     いだして侍りければ、そこにたてりける梅の花を折
     りてよめる                       つらゆき  

  人はいさ心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける

          佐伯梅友校注 『古今和歌集』 (岩波文庫)
by honnowa | 2009-04-30 23:34 |

『時々一古今』 41

     春の夜梅の花をよめる  

  春の夜のやみはあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるゝ

          佐伯梅友校注 『古今和歌集』 (岩波文庫)
by honnowa | 2009-04-27 23:34 |

『本願寺展』

26日は『本願寺展』(名古屋市博物館)を観に行きました。
まずは体験教室で「金ぱくはりにチャレンジ」
展示では、国宝『三十六人家集』がなんといっても素晴らしかった。
これまでも美しい料紙に書かれた物を観たことはありますが、保存状態や展示室の照明具合で、かつての輝きを想像して補っていました。
本願寺の物はそんな必要もなく、墨の色も濃く、平安時代に制作されたものとは思えないほどきれいでした。
by honnowa | 2009-04-26 23:54 | 美術

首夏の歌

間もなく5月。
薫風香る季節を爽やかに迎える歌でもないかと、古今集を開いてみました。
「春歌下」を終わりからめくると、惜春の歌が続きます。

次に「夏歌」を見渡しますと、「夏歌」そのものがとても少ない。
春が上・下で134首もあるのに、夏は34首しかありません。
昔の人は夏が来るのが嫌だったのでしょうか。
冷房も冷蔵庫もない当時は過ごしにくく、ただただ鬱陶しかったかもしれません。
そのせいか彼らの気を引いたのはホトトギスの鳴声ばかりのようで、ホトトギスが出てこない歌は34首中6首しかありません。
彼らにとっては梅雨が来る前の時季はそんなに魅力がなかったのでしょうか。
桜に心乱されることもなく、田植えも始まり、いい時期なのに。
撰者の好みもあるのでしょうけど。

そこでわたしの好きな玉葉集を探してみたところ、ぴったりしたのがありました。
玉葉集は現代人の感覚に近いです。
『古典ライブラリー 木々の心 花の心 玉葉和歌集抄訳』(岩佐美代子 笠間書院) P59より

  293
  首夏の心をよみ侍りける  入道前太政大臣
  花鳥の あかぬ別れに 春暮れて 今朝よりむかふ 夏山の色

  西園寺実兼詠。
  花や鳥との、名残尽きない別れのうちに春が終わって、今朝から心新たに相対する、さわやか
  な夏山の新緑よ。
  首夏(しゅか) 夏のはじめ。陰暦4月の異称。

この気持ちの切り替えが爽やかでよいですね。
そして主役は新緑です。
ちなみに旧暦4月1日は、今年は4月25日にあたります。
by honnowa | 2009-04-25 23:19 |

『時々一古今』 40

    月夜に「梅の花を折りて」と、人のいひければ、折るとてよめる    みつね  

  月夜にはそれとも見えず 梅の花 香をたづねてぞ知るべかりける

          佐伯梅友校注 『古今和歌集』 (岩波文庫)
by honnowa | 2009-04-24 07:04

『時々一古今』 39

    くらぶ山にてよめる                 つらゆき  

  梅の花にほふ春べは くらぶ山やみに越ゆれど 著くぞありける

          佐伯梅友校注 『古今和歌集』 (岩波文庫)
by honnowa | 2009-04-23 23:28 |

『時々一古今』 38

    梅の花を折りて人におくりける         とものり  

  きみならで誰にか見せん 梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る

          佐伯梅友校注 『古今和歌集』 (岩波文庫)


大辞林 第二版 (三省堂)より

  しるひと 【知る人】(連語)
  (1)知り合いの人。知人。
  (2)愛人。「わが―にてある人の/枕草子 28」
  (3)〔古今集の紀友則の歌「君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る」から〕
    ものの情趣や道理を解する人。
    「―にもあらずや、と卑下し給へど/源氏(梅枝)」

  知る人ぞ知る
  だれもが知っているというわけではないが、一部の人にはその存在や価値が認められている。


久しぶりに『時々一古今』を再開します。
時季はずれですけど順番に、1111番まで辿り着くつもりです。
by honnowa | 2009-04-22 23:39 |
    題しらず                 素性法師  

  よそにのみあはれとぞみし 梅の花 あかぬ色かは折りてなりけり

          佐伯梅友校注 『古今和歌集』 (岩波文庫)
by honnowa | 2009-04-21 22:34 |

フトモモ科

思わせぶりなタイトルですが、植物のお話しですよ。
実はわたくしも勘違いしてしまいました。(恥)

植物に詳しいKさんとヤチヤナギの話しをしていましたら、ヤマモモ科と言い間違えてフトモモ科と仰るので、笑いながら大腿部をさすってみせたら、「いや~だ~、植物でフトモモ科というのがちゃんとあるのよ」
すみません~、失礼しました。

次から勘違いしないよう、フトモモ科のお勉強です。

  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 「フトモモ科」

ユーカリや、トロピカルフルーツ、香辛料など、なにやらいい匂いのしそうな科です。

こちらではフトモモ科の植物が21種類、画像付きで載っています。

  『園芸ナビ』より > 米村浩次先生の園芸植物図鑑 > 「フトモモ科」
  (http://www.engeinavi.jp/db/html/03_28_01.html)
  
フトモモという種もあるのですね。

  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 「フトモモ」


《関連記事》

  「4月5日 定例観察会 2 ヤチヤナギ」 (09/04/08)

  
by honnowa | 2009-04-20 23:58 | 自然
4月17日の記事を書いているとき、コバノミツバツツジの独特の花色をなんと書いたものか、考えてしまいました。
そこで他の方々はどう表現されているのか調べてみました。

Googleで「コバノミツバツツジ」でWeb検索。(09/04/15現在)
TOPページは専門的なサイトが多いです。

・紫から淡紫色
・紅紫色
・淡紫
・紫がかった薄いピンク

次にブログ検索で2ページまで調べますと
・赤紫
・薄紅紫
・淡紫、濃紫
・紅紫

HaのS先生は以前会報で紅紫色と書かれていました。

色の表現は難しい。
ピンク色というのも無難でいいですが、できればパステル系のふんわりしたイメージの花に使いたいです。
いろいろ参考資料を眺めてみても、色名として一番的確なのは「躑躅色」(つつじいろ)かな。
ツツジなのだから躑躅色は当たり前ですね。
躑躅色は『講談社カラー版 日本語大辞典 第二版』によると、「赤ツツジの花のような紫み赤の伝統色名」となります。
そうですね、赤紫、紅紫がよさそうです。

c0100148_10572378.jpgコバノミツバツツジの蕾です。(09/04/05)
冬の間花芽を覆っていた芽鱗を帽子のように被っています。
咲いたときよりも色が濃く、洋色名ならマゼンダです。


  











《参考サイト》

  『色彩のスパイス』 > 色見本 > JIS慣用色名 > 「JIS慣用色名一覧(和名)」

  『原色大辞典』より 「和色大辞典」
by honnowa | 2009-04-19 23:10 | 自然