源氏物語の解説本を読んでいます
2008年 09月 19日
わたしが源氏の解説本を読んでいるのは、特に千年紀だからというわけでもないのですが、世間では千年紀にちなんだことがいろいろ行なわれているので、よい勉強になります。
先日14日放送のNHK『新日曜美術館』も、横浜美術館で行なわれている『源氏物語1000年-あこがれの王朝ロマン-』を取り上げました。
わたしが源氏を勉強する気になったのも、番組にゲスト出演していたコラムニストの山田五郎氏がおっしゃったように、源氏に関するものがあまりにも多く、日本人として源氏を避けることはできない、近代以前の日本美術を少しでも深く理解したいと思うならば、源氏を知るほかないからです。
番組の中で国宝『初音の調度』が紹介されました。
戦国時代の混乱も落ち着き、世の中が泰平になると、戦乱に明け暮れた武将たちも自らの権威付けに源氏物語の世界を求めるようになります。
その時代は不吉な物語である第1帖の『桐壺』でなく、おめでたい新年の物語である第23帖『初音』から読む習慣で、徳川家康も『初音』から読み始めたとの記録も残っているというお話でした。
《参考サイト》
『新日曜美術館』より 『源氏物語 千年のかたち』 (2008年9月14日放送)
(http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2008/0914/index.html)
《参考記事》
『源氏物語千年紀』 (07/11/07)