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ニュートラルな気づき 


by honnowa
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『浮世絵 つり百景』展

9月6日は、『浮世絵 つり百景 浮世絵に見る日本の情景』 (瀬戸市美術館)を観に行きました。

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展示作品は、釣り史研究家の金森直治氏のコレクションです。
どの浮世絵にも必ず釣りの様子が描かれています。
驚くのは、チラシのように艶やかな着物姿の女性たちの釣り姿です。
金森氏の解説によると、美人を描けば浮世絵が売れるという当時の販売戦略があるものの、実際に江戸時代の女性たちは、釣りを娯楽として楽しんでいたそうです。
あの恰好で釣りをするんですね。
スポーティーな服がない時代なので当然ですけど、観ているわたしのほうが、裾とか袂とか濡れないのかなあと気になってしまいました。

また歌舞伎役者がプライベートで釣りを楽しむ様子を描いた作品もたくさんありました。
役者は日焼けをしてはいけないと、9代目市川団十郎は釣竿を垂れながら、お供の者から覆面を受け取ろうとしているところを描かれています。
その手は手袋をしていて、素晴らしい役者魂が伺えます。

コレクターの金森氏はスポーツ紙に釣りにまつわるコラムを連載している方で、釣りについての文献資料を集めているうちに、浮世絵も集まったのだそうです。
釣りが描かれていると買うという集め方なので、絵や作者の価値で集められたコレクションとは一味違うユニークさがあり、釣りに興味がなくても予想外に面白い展覧会でした。
by honnowa | 2008-09-17 07:02 | 美術