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ニュートラルな気づき 


by honnowa
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梅雨空

この時季なので、「梅雨空」という言葉を何気なく使ったりするのですが、「梅雨空」の「空」は曇った天を指すのか、雲の切れ間から覗く青空を指すのか、気になって調べてみました。

『大辞林 第二版』(三省堂)より

  つゆぞら 【《梅雨》空】
  梅雨の時期の空一面を雨雲がおおっている空模様。[季]夏。

季語なので、『新改訂版 俳諧歳時記(夏)』(新潮社編)をあたってみますと、

  梅雨どきの空である。少し小止みになって空の一方から薄日が射すかと思うと、またしとし
  とと降り出す。黒雲が低く垂れこめて昼なお暗い感じのする空、底抜けにぞうぞうと雨を降
  らす空、そういう梅雨の空である。「梅天」(ばいてん)も同じである。

  梅雨空の俄(には)かに裂けし日射しかな  徳川夢声

あらためて知ると、「梅雨空」は様々な様相を表す言葉ですね。
この解説もよいし、徳川夢声の句も、情景が目に浮かびます。
by honnowa | 2008-06-25 05:02 |