梅雨空
2008年 06月 25日
『大辞林 第二版』(三省堂)より
つゆぞら 【《梅雨》空】
梅雨の時期の空一面を雨雲がおおっている空模様。[季]夏。
季語なので、『新改訂版 俳諧歳時記(夏)』(新潮社編)をあたってみますと、
梅雨どきの空である。少し小止みになって空の一方から薄日が射すかと思うと、またしとし
とと降り出す。黒雲が低く垂れこめて昼なお暗い感じのする空、底抜けにぞうぞうと雨を降
らす空、そういう梅雨の空である。「梅天」(ばいてん)も同じである。
梅雨空の俄(には)かに裂けし日射しかな 徳川夢声
あらためて知ると、「梅雨空」は様々な様相を表す言葉ですね。
この解説もよいし、徳川夢声の句も、情景が目に浮かびます。