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ニュートラルな気づき 


by honnowa
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『加藤工芸とセト・ノベルティ』展

15日は『加藤工芸とセト・ノベルティ』展 (瀬戸蔵ミュージアム)に行ってきました。

  『瀬戸市』 > 課別検索 > 瀬戸蔵 > 瀬戸蔵ミュージアム企画展情報 >
    『瀬戸蔵ミュージアム新収蔵品展 加藤工芸とセト・ノベルティ』
  (http://www.city.seto.aichi.jp/sosiki/setogura/005701.html)

『加藤工芸とセト・ノベルティ』展_c0100148_2335568.jpgふっと息抜きに行ってきました。
初めての場所に行くのは楽しいですよね。
通勤とは逆方向の、郊外に向かう電車に乗るのも何となしに楽しいし、駅から歩いて5分というのも気軽です。

画像の企画展は瀬戸蔵ミュージアムの一室に展示され、同じ2階フロアには以前の「尾張瀬戸駅」と瀬戸電の再現、そして昭和30年代の瀬戸物工場も再現されており、3階では5世紀から現在までの瀬戸焼が展示されていました。
ミニ博物館というか資料館でもあります。
瀬戸焼の歴史については、ガイドさんに丁寧に説明していただきました。
お話しを伺うとわかりやすいですね。
本当にありがとうございました。
そのお話しについては別の機会に触れるとして、
今日は企画展の内容を。

まず「ノベルティ」の言葉の意味ですが、画像のような、陶磁器で作られた置物などの装飾品を表わすそうです。
展示にはいろいろな種類がありました。
ドレスデンやマイセンの人形を模した古代人形、アメリカの人気画家ノーマン・ロックエェルの絵を模した人形、宗教的なもの、イタリア風人形、中国風人形、和風人形、鳥や動物、動物や家具や食器のミニチュア、アメリカの人気スターを模したもの、歴史的建造物、花やフルーツのコンポート、キャラクター人形等々です。
年代はほとんどの展示品が1980年代と1990年代に製作されたものでした。
円高の時代にもこういうものを輸出していたんですね。

古代人形とはドレスデンやマイセンの人形を模したもので、本物が高嶺の花のため、20世紀初頭にアメリカ市場向けに作られたそうです。
なんとなく歴史の面白さを覚えます。
もともとマイセンは景徳鎮や有田などの東洋の磁器に憧れて開発されたものでした。
18世紀のことです。
それから時はめぐり、マイセンを瀬戸が真似するのですね。
「真似する」というとイメージが少し良くないのですが、「真似できる技術があった」とご理解下さい。
実際に瀬戸は何でも作りました。
これは他の日本の焼き物の産地にはない特徴と言えるでしょう。


《参考サイト》

  『マイセン』様より 『マイセンの歴史』
by honnowa | 2008-06-17 06:38 | 美術