11月4日 定例観察会 2 ムラサキシキブ
2007年 11月 09日
先週から『源氏物語』の記事が続いているので、ついでに、というのもなんですが。
ムラサキシキブです。
紫色の実はたしかにそうですが、なんとなく様子が違うでしょう。
雑木林に生えている野生のものです。
庭園や鉢植えなどでふだん見るものは、木というより草みたいに細く小さいのに対し、こちらは低木とはいえ立派な木で、葉も大きく、教えてもらうまで気がつきませんでした。
よく見るのは、こちらですよね。
丈は小さいのに、実はびっしり付いています。
ところが、今回記事を書くために調べたところ、これは本当はムラサキシキブでなくコムラサキまたは別名コシキブという別の植物なのだそうです。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと、
コムラサキ(C. dichotoma)も、全体に小型だが果実の数が多くて美しいのでよく栽培さ
れる。別名コシキブ。ムラサキシキブとは別種であるが混同されやすく、コムラサキをム
ラサキシキブといって栽培していることが大半である。コムラサキは葉の先端半分にだけ
鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できる。
よく見ると確かに鋸歯が異なるのがわかります。
わたしがこの植物の名前を覚えたのが小学校6年のときですから、かれこれ、何十年誤解していたことか。
知っているつもりでも、きちんと調べることが大事ですね。
みなさん、知識は必ず一度はクリーニングしましょう。