宇治十帖
2007年 10月 12日
今回読んだのは、『早蕨』、『宿木』、『東屋』の、いわゆる宇治十帖からです。
各々の巻きのストーリーはこちらをご覧下さい
宇治市の『宇治探訪』より 『宇治十帖』
さて円地文子訳の源氏は、わたしの愛読書といってよいくらい何度も読み返しています。
しかし宇治十帖となると、話が楽しくないものですから、やっと3度目でしょうか。
今回は必要があって読んだのですが、やっぱり楽しくない。
相変わらず救われない物語です。
今回とくに愉快になれないのは、登場人物たちが第三者に作為に働きかけすぎるということでしょうか。
しかし「面白くない」と書くだけでは、あまりに芸がない。
わたしだけでなく多くの人の意見でもありますしね。
また「相変わらず」というのは、物語のせいでなく、わたしの視点なり読み方が相変わらずであることに他ならないので、宇治十帖を読む新たな切り口を見つけたいなと考えているところです。