9日 秋の自然観察会 2
2007年 09月 11日
吾亦紅すすきかるかや秋のくさのさびしききはみ君におくらむ 若山牧水
今回の観察会にいただいた手作りリーフレットに一首載っていました。
先生はいつもこのような素敵な、そして季節感に溢れる和歌を紹介してくださいます。
わたしもこのようになりたいものです。
(無理だけどね、暗記苦手だモン)
でもこの牧水の歌はほんとうに素敵。
まだ季節は早いですが、秋がいよいよ深まったときに思い出したいです。
まだ残暑の緑地ではシオカラトンボが飛んでいました。
水辺があるせいか、トンボはたくさん飛んでいます。
黒いシフォンの布でできたようなハグロトンボも飛んでいました。
一度あの優美な姿を写真に収めたいものです。
林のなかではミズヒキが咲いていました。
わたしはこの細長い茎が名前の由来かなと思ったらそうでなく、この小さな花の上側が赤、下側が白で、紅白だからミズヒキなのだそうです。
シラタマホシクサです。
とても不思議な花のつき方をするので、右写真は下から観察してみました。
背景に写っている白いドットはこの花のまだ小さな蕾です。
どのように花が咲くかといいますと、タンポポやゴムの木などは茎を切ると白い汁が溢れて落ちてきますよね。
あんなふうに、この細い直径2~3mの茎の先から、白いものが出てくるのです。
それがシラタマホシクサの蕾です。
汁ではありません。
そしてその白いものが徐々に膨らんでくるのです。
ガクもないし、ある程度膨らまない内は、とても奇妙に見えます。
この花はこれからもう少し大きくなり、観賞用の1輪仕立ての菊のミニチュアのように、もう少し花らしい形になります。