ニュートラルな気づき 


by honnowa
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黒川紀章 『テトラユニット』と『東芝IHI館』

昨日の記事の続きです。
プレートの解説をご紹介します。

  黒川紀章

  EXPO‘70 東芝・IHI館  テトラユニット
  1970年 鋼鉄製 2.1×2.1×2.1m

  1970(昭和45)年大阪で開催された万国博覧会の会場に建設された東芝IHI館は、黒
  川のメタボリズム思想による建築の実現であった。一辺2.1mのこのテトラユニットを組
  み合わせてスペースフレームをつくり、そこから劇場の屋根を吊った構造の建築は、解体
  後も別の建築として再生できるというリサイクルの思想を先取りしたものであるとともに、
  増殖しながら成長する解放的な建築をめざしている。
  テトラ構造は生命の源であるDNAの二重螺旋構造を意識したものであるが、建築の一部
  であるにもかかわらず、このユニット自体が一個の彫刻のような完成した美しさを見せて
  いる。

万博の有名企業のパビリオンって何百人も収容できる施設ですよね。
あの三角錘状のものをものを使ってどんなパビリオンを作ったのでしょう。
さらに「劇場の屋根を吊った」って・・・
どうにも想像がつかないし、見たいしで、画像を探してみました。

ネットではなかなかないですねえ。
それでもさすが万博、コレクターの方がみえてパンフレットを公開していらっしゃいました。

  『私のおもちゃ箱』様の『EXPO '70 パンフレット』より
    『EXPO '70 東芝IHI館 パンフレット』


ここで前日の記事の写真をもう一度載せますね。

c0100148_19593075.jpgc0100148_19595081.jpg








この金属の三角錘を溶接で繋ぎ合せて、あのパンフレットの構造物を作ったなんて驚きです。
鉄鋼の黒に赤いドームという配色も、今では考えられない。
高度成長期の日本人のバイタリティってすごかったんだなあ、と思います。
今の、例えば2005年の「愛・地球博」の、環境に配慮した自然と違和感のないパビリオンとは対極です。

それからこのパビリオンの写真が載っている本も見つけました。
『現代日本建築家全集21 磯崎新 黒川紀章 原広司』 (編集著作者 ©栗田勇、三一書房)という本で、発行は万博の翌年です。
ここには1970年までの黒川氏の作品が紹介されているのですが、どれも前衛的で宇宙的で一昔のSF映画のセット?といった様相です。
住居や役所の建物などは、チャップリンの『モダン・タイムス』の再現になりそうで、わたしの感覚では敬遠したいものばかりでした。
でもイベントのパビリオンとなると話は別。
たとえ写真でもイベントへの期待と高揚感が湧いてきて、その斬新さ奇抜さは最近のパビリオンやテーマパークでは太刀打ちできません。
こういう建造物、いつか見たいな。
でも時代の流れで無理でしょうね。
それに鋼材が高くて、材料揃えるのが難しそう。
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by honnowa | 2007-06-06 05:46 | 科学と未来