『楽毅』を読みながら漢字の勉強 12
2007年 05月 25日
また彼にとって孫子の兵法とは「人がみごとに生きる」ための処世術でもありました。
そこで漢字だけでなく孫子の兵法についても小説中に取り上げられた内容についてのみですが、調べていくことにします。
う~ん、わたしの読書はどこに向おうとしているのでしょう。
孫子の兵法はいささか手を広げすぎでしょう、と我ながら思うのです。
ここで多少の知識を蓄えて、次は井上靖の『風林火山』に参りますか。
一応、今年のメイン読書は井上靖なものですから。
まずは孫子の兵法の基礎知識から。
(1)孫武(そんぶ)の尊称。
(2)中国の兵法書。1972年、山東省銀雀山の漢墓から、従来の「孫子」と孫臏(そ
んびん)の「孫臏兵法」の竹簡が出土。二種あることが確認された。
(ア)孫武著。一三編。従来から「孫子」とされてきた書で、「彼を知り己を知れば百戦
殆(あやう)からず」などの名文・名句で知られる。呉孫子。
(イ)孫臏著。三〇編。斉孫子。孫臏兵法
と二種類あるもの併せて「孫子の兵法」と呼んでいます。
いまだ戦わずして廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり
戦いというものは、廟前の策戦会議において、勝算が成り立っておらねばなりません
次はいつもどおり言い回しと漢字の勉強です。
眉のあたりをけわしくした
剽悍・・・すばしこく、しかも荒々しく強い・こと(さま)。
恫喝・・・おどしておびえさせること。
廟算・・・朝廷のはかりごと。
険阻・・・地勢がけわしいさま。また、その所。
捷疾(しょうしつ)・・・「捷」は敏速な,すばやい。「疾」は 速い,激しい。