ニュートラルな気づき 


by honnowa
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井上靖 詩『人生』

人は永劫とも思える時の長さを意識したとき、あまりにも短く小さい人間の命を自覚します。
二十億光年の宇宙にくしゃみした谷川俊太郎、そして地球の歴史を息子に説明しながら絶句した井上靖。

ところでわたしは井上靖の詩『人生』を読んで、上記の詩の主題とはまったく別のことにも感慨を覚えるのです。
この詩が書かれてから現在までに常識というものはなんと早く老化していったのだろうと。

作中、自分の年齢を40年と記しているので、昭和22年(1947年)ごろとなります。
当時の最新の科学情報では地球の年齢は14億年ないし16億年だったらしく、しかも「人生50年」の時代。
それゆえ40歳の氏は絶句してしまうのです。
でも今や人生80年、ちなみに氏は84歳で亡くなられました。
そして現在、地球の誕生は46億年前というのが一般的な説です。
氏が作中で「原子力時代の今日、地球の年齢の秘密はさらに驚異的数字をもって暴露されるかもしれない。」と綴ったとおりになりました。
隕石や岩石の放射性元素の年代測定により46億年となるのだそうです。
ここ60年の間に、日本人の寿命は倍に、地球の寿命は3倍になりました。
  

  【語句】
輓近(ばんきん)・・・近ごろ、近年
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by honnowa | 2007-03-31 06:44 |