変奏曲は眠れません
2007年 03月 15日
CD 『Tabulatura Nova Vol.1』 の2枚目は、宗教音楽と世俗曲、そして変奏曲が収められていました。
昨夜はCD掛けたまま床に就き、このまま安らかにいつの間にやら寝息を立てて・・・
と目論んでいたのですが、最後まで聴いてしまいました。
変奏曲のせいなのかハープシコードの音のせいなのか。
変奏曲といえば有名なのはバッハ様の『ゴールドベルク変奏曲』です。
不眠症のカイザーリンク伯爵は眠れない夜の慰めに、バッハ様に作曲を依頼。
バッハ様はこのような目的ならば変奏曲が最適と作ったものです。
そして伯爵はお抱え奏者ゴールドベルクに演奏させて楽しんだと伝えられています。
一個人の安眠のために作られた名曲中の名曲。
それでわたしも効能を試してみたことがあります。
結果は見事に頭が冴えわたり、しっかり曲を堪能してしまいました。
うう~ん、さすがバッハ様、いい曲だ。
でもこれでは逆効果では?
カイザーリンク伯爵は果たして眠れたんでしょうか。
起きているときに聴いて楽しんだような気がします。
自慢の曲をお客様にも聴かせ、おもてなしをしたことでしょう。
変奏曲は知的な音楽だと思います。
とくに主題が簡単で覚えやすいものが、さまざまなバリエーションで展開されるほど、聴き手の耳と頭脳によい刺激を与えてくれるのです。
またチェンバロ=ハープシコードは見た目はピアノのような鍵盤楽器ですが、弦を弾いて音を出す構造なので、音色としてはお琴やギターに近く、独特の甲高さがあります。
今もCD 『Tabulatura Nova Vol.1』 の2枚目を聴きながら綴ってますが、オルガン曲に変わった途端眠くなってきました。
(ただいま3月14日の21:16です。)
今晩はオルガン曲の多い1枚目を聴きながら眠ります。