人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ニュートラルな気づき 


by honnowa
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

『論語』の詞より 2

07/2/3の記事の続きです。

  美なる哉、水! 洋々乎たり。丘(きゅう)が渡らざるは、これ命ならんか。
子は黄河をお渡りになろうとしている。併し、黄河の津(渡し場)に於て、晋国の政変を聞き、晋国行きを中止されたことは、われわれ皆の知るところである。
確かに子の黄河を渡らないのは、天命というものでありましょう。
※ 丘とは孔子の名、孔は姓、子は尊称、他人からの呼称である字は仲尼(ちゅうじ)。

  君子、固(もと)より窮す。小人、窮すれば、斯(ここ)に濫(みだ)る。
小人が窮すると、みだれてしまう。自分を取り締まることができなくなる。併し、君子はみだれない。
※ わたしにとっては耳の痛いお詞です。
  わたしは簡単にうろたえる人間なので・・・
  性格もキレ易いですし・・・
  (顔と声が怖くないのが救いです)
  おまじまいとして「大丈夫」とか「やってやれないことはない」と自分に言い聞かせていま
  す。

  われに陳蔡に従う者は、みな門に及ばざるなり。
陳蔡の危難に、一緒に付き合ってくれた者は、みな出世には縁がなかった。
併し、別の考え方をすれば、子の最も厳しい面、お優しい面、そういう子をお傍近くから拝見することができて、それからまた、子と生死を共にする何日かを持つことができて、陳蔡の野に従った者こそ、最も恵まれた門弟たちであったとも言えましょう。

  周は二代に監(かんが)みて、郁郁乎(いくいくこ)として文(ぶん)なるかな。吾は周に従
  わん。
夏、殷二代の文化を手本にして、それらをより高い次元で、調和あるものに織りなしている周の文化を採ることになるだろう。なんと言っても、周朝全盛期の文化というものはすばらしい。
“郁郁乎として文なり”というのは、文化的気運が匂うように大きく花開いているというような意味らしく、そうした周の文化の豊かさについて、詳しいお話がありました。
※ 郁という字を漢和辞典で引くと、①かぐわしい。よいにおいがする。②盛ん。③あたたか
  い。④文化の盛んなさま。⑤あやのあるさま。の意味を持ちます。
  いい字ですね。
by honnowa | 2007-02-04 07:53 |