綿柎開(めんぷひらく) 8月23日~27日頃
2012年 08月 24日
かきねなる菊の着せ綿今朝見ればまだきさかりの花咲きにけり (新撰和歌六帖 藤原信実)
もう菊の花も咲き終わりだと思い、菊の花に面をかぶせてその香りを楽しもうと思ったが、今朝見れば、まだ菊の花は元気に咲いていたことである。
「ススキの穂前線図」
綿の萼(がく)のはじける季節と薄の穂が出はじめるころは、ほぼ同時期である。
≪参考図書≫
『ニッポンの二十四節気・七十二候 写真・和歌・前線図でめぐる72の季節』
環境デザイン研究所・編 横井隆和・写真 誠文堂新光社 2008年1月25日発行
タイトルのとおり、二十四節気・七十二候に解説と、和歌と、前線図が添えられた、写真集とも言うべき本です。
写真を撮られた横井氏の肩書きは「印象派写真家」
光と繊細な色の美しい写真を、ぜひ本書で見ていただきたいです。
これから一年、本書に沿って二十四節気・七十二候を学んでいきたいと思います。
なお、日本気象協会で新しい二十四節気を作る計画もあるようです。
http://www.jwa.or.jp/content/view/full/3681/
≪関連≫
本書P118に、「日本古来から木綿があったように思われるが、文禄三(1594)年内藤如安が明の国から綿の種子を得て、大和の国に植えたのが諸国に広まったとされる」とあります。
とても興味深い話ですが、典拠を見つけられませんでした。
おいおい調べていこうと思います。
「びお」一面 » びお・七十二候 »綿柎開・わたのはなしべひらく
http://www.bionet.jp/2008/08/bio72_40/