葛の香り
2011年 09月 22日
花の時期としては終盤なので、先端まで開花したものが多く、下の花穂は枯れており、見映えのよいものはありませんでした。
茶碗に活けてみても見目良くならず、もっぱら香りを楽しむのみでしたが、たった二房でもリビングを満たすに十分でした。
そもそも一つの花穂だけでもバックなどに忍ばせるのに良さそうなほど香るのです。
二日間十分に楽しみましたが、三日目まったく匂いがないのに気付いて花を見ると、完全に萎れていました。
なんということか、枯れた後は完全に匂いが消失してしまうのです。
ハーブのようには楽しめないのですね。
香りが残れば、もう少し愛される植物になろうものを。
ワインに酔うような匂いですが、必ず酔いが冷める様に、葛も冷めてしまうのでしょうか。
木に絡み倒さんばかりの葛の勢(せい) 野性のままか我が香に酔うか ほんのわ