危ぐ
2009年 01月 17日
「2009年問題」危ぐ 失職者8万5千人超の恐れ
危ぐ?
あやぐ? あぶなぐ? あやぶぐ?
なんで「ぐ」なの~
傍にいた博学な方に訊いてみたところ、少し間を置いて、「キグだな」
えっ、「危惧」ですか?
わたしはてっきり動詞とばかり思い込んでいました。
「さすが~」
「いや、記事全体を読んで、そう判断した」
そうか、続きの言葉が「失業者」でなく「絶滅種」だったら、わたしでもわかったのに。
「惧」の字は常用漢字ではないので、新聞社の配慮によりひらがなになったのでしょうが、それによりかえって読みづらいです。
JIS第1水準漢字でそんなに特殊な字ではないので、漢字にフリガナのほうがわかりやすいですし、または「懸念」に置き換えるか、見出しが続くので『「2009年問題」 失職者8万5千人超の恐れ』でもよさそうに思えます。
深刻な問題になることが懸念されることなので、こんな横槍入れてごめんなさい。
《語句の意味》 大辞林 第二版 (三省堂)より
きぐ 【危惧】 (名)スル
うまくいかないのではないかと、あやぶむこと。危懼(きく)。
「―の念を抱く」「遺漏の生ずることを―する」
けねん 【懸念】 (名)スル
(1)気になって心から離れないこと。気がかり。心配。
「事の成り行きを―する」「姉は真(ほん)に病気です。私も―でなりませぬ/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)〔仏〕 ある対象に思念を集中させること。
(3)心がとらわれること。執着。執念。
「かやうの者までも皇居に―をなしけるにや/盛衰記 1」
《参考サイト》
漢一様 『漢字辞典ネット』
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 『日本における漢字』
『文化庁』より 『国語施策情報システム』