ニュートラルな気づき 


by honnowa
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<   2008年 12月 ( 16 )   > この月の画像一覧

前回の記事のために、『サムライ』期の沢田研二さんのプロポーションにそっくりな仏像の画像をいろいろと探してみました。
図書館へ行き世界美術全集の類も何冊もみましたが、これといったものは見つかりませんでした。
それら参考資料から、次の博物館にはたくさんのガンダーラの仏像が所蔵されていると見当をつけ、ネット検索してみましたが、博物館のHPはみつかりませんでした。

探したのは、国立カーブル博物館(アフガニスタン)・カラチ国立博物館(パキスタン)・ラホール中央博物館(パキスタン)・ペシャワール市立博物館(パキスタン)・タキシラ博物館(パキスタン)です。
みつからないのは、日本語で検索しているからなのかもしれません。
日本語でも欧米の美術館ならば、簡単にみつかります。
Wikipedia や、美術好きの個人の方のサイトでもリンクが張ってあったりして、美術館の公式サイトを探すのにはさほどの手間はかかりません。

上記の博物館について検索結果の上位は、個人の旅行好き遺跡・美術愛好家の方々のサイトです。
画像も豊富で、詳しく紹介されています。
しかし幾つものサイトを確認しましたが、どこにも公式HPへのリンクがありません。
やはりHPがないのでしょう。
アフガニスタンやパキスタンにインターネットがまったくないということはないと思います。
しかし政治・経済が優先で、こういう文化や芸術を発信する余裕はないのでしょう。

上記の5ヶ所のうち、アフガニスタンの国立カーブル博物館は20年も続いた内乱で所蔵品が略奪流出され、さらにはタリバンの攻撃でも破壊されました。
そういうことにまで思いを馳せると、平和の世のありがたみをしみじみと感じます。
その平和も、日本の場合60年以上も長く続いたからこそ、国に余裕があり、富裕層でない一般市民のわたしでも、このような記事を世の中に発信できます。

平和の世の大切さを、沢田さんは歌にしました。
初めて知ったときには驚きました。
平和が大切、争いはやめよう、といった一般論的な歌詞の歌はこれまでにも多くあり、多くの歌手が歌ってます。
しかしメジャーな歌手が、たとえ漢字を替えて隠喩な表現にしたとはいえ、一歩踏み込んだ具体的な政治信条を公に歌ったことは、これまでなかったのではないでしょうか。
平和への強い信念を感じます。
アメリカ式圧倒的な国力と軍事力で、大国が小国を裁く図式が立ち行かず、またここ数日のイスラエル軍によるパレスチナ自治区空爆のニュースが伝わるにつれ、現実とそぐわないと批判されても、人間一人ひとりの精神性が根本的な平和主義を目指してゆくしかないのだと、わたしも考えるのです。

さて余談ですが、もう少しつづけます。
先の記事でUPしたYou Tube動画、衣装にハーケンクロイツが付いています。
わたしは当時別の番組でこの衣装を観、びっくりし、ジュリーがその時は嫌いになりました。
学校で『アンネの日記』を習い、あのマークの意味を知っていましたから。
子供にもギョッとさせたあのマークは、さすがに世間で物議を醸し、ジュリーは間もなくマークを変更しました。
まあ、ジュリーも衣装担当の早川タケジさんも他意はなく、単純にデザイン的カッコよさで選んだだけのことと察しはしますが。
動画を観ると、ジュリーはその後もさまざまな曲で軍服風な衣装を着ていますね。
またいつだったか、英国のヘンリー王子がナチス・ドイツの制服姿で仮装して、世界中に波紋を広げましたが・・・
男子ってどうしてああいうのが好きなんでしょうね。
そんなにカッコいいのかしらん、よくわかりません。
ジュリーならば何を着てもカッコよく見えますけど。

時とともにヒトラーの行なったことさえ風化してゆき、ただあのマークや軍服がカッコいいものとして保存され、何も知らない若い人たちがそちらのほうから興味を示し、それを身につけた人までカッコいいと単純に思い込んだりしなければよいが、と老婆心ながら危惧します。

だからジュリーは、平和主義者の印象が強くなるまで、きれいな衣装で平和や愛の歌をたくさん歌ってくださいね~

  以下、事実確認のための記録です。
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by honnowa | 2008-12-31 21:51 |
還暦の沢田研二さんはとってもチャーミングです。
またタイガース時代の可愛らしさ、40代、50代の中年期も素敵だなと思います。
『危険なふたり』、『時の過ぎゆくままに』、『勝手にしやがれ』etc、テレビ出演全盛期は曲ごとにキャラを変え、とても魅力的です。
どの時期のジュリーが一番好きかは、ファンごとに意見が分かれ、それぞれの方が一家言をお持ちです。
一致せずに見事に分かれるというのが、いかにジュリーの魅力が広大であるかですね。

わたしはどの時期もどの曲も素敵で、どれが一番なんて決められません。
ただしどのテレビ映像が一番美しいかに限定すると、多くの方の支持のとおり、フジテレビ「夜のヒットスタジオ」で歌われた『サムライ』の所謂「畳バージョン」になろうかと思います。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より『サムライ』)

この時のジュリーは壮絶なまでに美しいです。
後年、NHKがジュリーの特集を組んだとき、この時の映像を使い、司会者だった芳村真理さんに当時のことを語らせているのをみると、同業者にとっても素晴らしい映像美と唸らざるを得ない出来栄えだったのでしょう。
(You Tubeより 『美しい歳月 #8 -伝説の畳-』)

  You Tubeより 『【画・音質UP】沢田研二 サムライ(畳ver)』



この『サムライ』の時期は、どの動画でもそうですが、非常にストイックです。
ジュリーは詞の世界の人物になりきって演じて歌うタイプなのですね。
外見上の美しさもさることながら、そのストイックな雰囲気と静寂な表情とが相まって、ガンダーラの仏像を思い起こさずにはおれませんでした。
では実際に見比べてみましょう。

c0100148_1453432.jpg雰囲気が近いものはこれになるでしょうか。
『弥勒菩薩交脚像』(フランス・マルローコレクション)
ガンダーラの仏像の中でも最も有名なものの一つです。
こういう仏教美術系装いのジュリーも見てみたかったです。
当時関係者で誰も思いつく人いなかったのかしらん。
残念。














c0100148_14274761.jpgジュリーとガンダーラの仏像との共通点は、目の形ですね。
そして眉間にかけての彫りの深さ、唇のふくよかさが、深すぎず、厚すぎず、大げさにならない加減さが、まさに西洋の彫刻と東洋の美意識の融合したガンダーラ美術と一致するところなのです。
画像の上部中央の写真は、『仏陀頭部』(ギメ国立東洋美術館)














さてこの頃のジュリーの体形は痩せているにも関わらず肉付きがほんのりとよく、絶妙な曲線美です。
わたしそっくりな体形の仏像を観たことがあります。
以前のことなので、ジュリーに結びつけて観たわけでなく、ただその美しいプロポーションに見とれてしまいました。
それまでわたしが感じていた仏像の美しさというのは、顔だったり、厳かな精神性であったり、彫刻としての技の冴えであったりしたので、自分が芸能人や映画スターを眺めるかのように鑑賞してしまったことにも我ながら驚きで、それで記憶に残っています。
その仏像を紹介したいのですが、どうしても資料がみつかりません。
本当に残念。
それほど有名なものでなく、どこかに常設展示されているのではないかという気がするのですが。
そっくりなのに~
重ねがさね残念。
そこでネット検索や、図書館で美術全集を片っ端からあたってみたのですが、いいのが見つかりませんでした。
今回は手持ちの資料で、強いて近そうなものをピックアップすることにしました。
う~ん、イマイチなんですが。
ファンのみなさん、ゴメンナサイね。

c0100148_151228.jpg腹のたるみと首まわりは目を瞑って下さいませ。
胸部から腕にかけて、いかがでしょうか。
『観音菩薩坐像』(ボストン美術館)






















c0100148_151388.jpgこちらの腹の膨らみも目を瞑っていただいて。
このようなトルソは、西洋の彫刻ではありそうでなかなかありません。
明らかに少年か、普通はもっと筋骨隆々になります。
『龍王または神格胸部』(ギメ国立東洋美術館)
『アフガニスタン悠久と歴史』展の図録P129より

















最後にジュリーの手の美しさについて。
この三ヶ月、たくさんジュリー画像を観てようやく気付いたことなのですが、ジュリーは手が美しい!
そしてまたなんと優雅に手を動かすことができる人なのでしょうか。
もしジュリーがルネサンス期のイタリアに生まれていたら、絶対にレオナルドやボッティチェッリの餌食?になってましたよ。
(だんだんジュリーマニアの方々の熱い愛がうつってきたような・・・)
レオナルドは手を、ボッティチェッリは顔を、それこそ嘗め尽くさんばかりにデッサンしたと思います。
記事のテーマとずれるので、それは置くとして、ジュリーの手の美しさは仏像、いえそれ以上の美しさです。
指先が細く、すっとして、どんなポーズでも完璧に絵になる手です。
そして雄弁に物語を演じる手です。
バレリーナや舞踏家、どんなジャンルのプロフェッショナルにも負けない、最高のパフォーマーだと実感しました。

手の美しい仏像はたくさんありますので、比較はなんでもいいと思いますが、サンプルとして下の画像をUPしておきます。
ジュリーの手の方が断然美しいのですけどね。
似ているとしたら、指の細さ、掌との長さのバランス、肉付き、そしてどのようなポーズでも様になるという点でしょうか。
c0100148_1635735.jpg

『千手観音坐像』(清水寺)です。
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by honnowa | 2008-12-31 16:40 |
沢田研二さんと取り上げることで、大勢の方が検索で来られることが予想されるのですが、その方々には予想外な記事内容になると思います。
わたしなりのこのブログの編集方針もありますし、それにわたし、ロック、歌謡曲、サブカルチャーの知識がありませんので。
コンサートにも行ったことありませんし、レコード・CD・ビデオの類も持っていません。
この三ヶ月、まさに寝食を忘れるくらいに夢中になったのですが、それもあくまでネット上だけのこと。
マニアの方々のサイトを読みかなりのことを知りましたが、その受け売りを記事にするだけでは、あまりに失礼というもの。
たった三ヶ月の俄ファンですが、このブログらしい切り口で、ジュリーの魅力を考えてみようと思います。

ジュリーが日本の大衆音楽史・サブカルチャー史に金字塔を打ちたてた存在であることに異存のある方はいないでしょう。
でも若かりしころのジュリーの魅力は、もっと大きなカテゴリーで語れるほどの存在だったと気づいたのです。
日本の美術や文学、つまり日本人特有の美意識ですね、そういうものについて考えるときに、ジュリーの魅力を例えにしてみると腑に落ちるのではないかと。
いずれ専門家がそういうことを語りだすかもしれません。
今のところネット上ではそういう文献は見当たりませんが。
ですので、わたしが先に書いてしまおう!
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by honnowa | 2008-12-31 16:38 |
今年は10月から更新が滞っていたにも関わらず、それでも毎日大勢の方にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。

更新が止まってしまった理由は、白状しますと、沢田研二さんにハマってしまったからです。
と、ジュリーのせいにしてはいけませんよね~
これまでどんなに忙しくても、ケータイやネットカフェからでも、意地でも毎日更新に拘っていたのですが、その一方で毎日更新の意味を自問自答していた部分もあったので、ちょうど更新を止めてみるきっかけになったといいますか・・・
と言うのもこじつけです、ゴメンナサイ。
実際には、絶えずブログのことが念頭にあり、パソコンを開けるのですが、IEを立ち上げるとジュリーのYou Tube検索をしてしまい、毎日抜けられなくなっているのです。
中毒になるほど魅力的ということです、ジュリーは!

ジュリー動画詣でのきっかけは、多くの方がそうであるように、9月の朝日新聞での登場です。
それを皮切りに各紙に取り上げられましたね。
まさかジュリーの久々の表舞台への登場が、あのような記事であろうとは。
もっとも現実の実社会から遠いキラキラした夢の存在だったジュリーが、憲法9条について歌うとは。
そして正直に書きますと、あの容貌の変化!
だから余計に気になったんです。
歌声はどうなった?
今はどんな姿で歌ってるの?

ありがたいことに、本当にありがたい世の中になったもので、いまはネットですぐに見つかります。
話題になった『我が窮状』もすぐにわかりました。
そして現在の姿も確認できたとともに、若かりし頃の動画もたくさんありました。
子供のころ、リアルにテレビで観ていたころのもの、知らなかったタイガース時代、そしてジュリーがテレビに出なくなって以降のもの。
動画だけでなくこの三ヶ月、熱心なファンのサイトもたくさん読みました。
活字病ですからね、のめり込みましたよ。
評論家のものは除き、マニアの方のサイトはほぼ読み尽くしました。
マニアの方々の綴る文章がいいんですよ。
その愛にうたれます。

自分のブログ更新をサボってまで夢中になったジュリー三昧のこの三ヶ月。
そのお勉強の成果?を披露すべく、今日はジュリーのことを書いて本年の記事を締めくくりたいと思います。
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by honnowa | 2008-12-31 10:59 |

中銀カプセルタワービル

以前、 『続・黒川紀章の「メタボリズム思想」とは?』(07/07/04)で、中銀カプセルタワービルを取り上げましたが、exciteのページにそのビルの記事がありましたので記録しておきます。

  『excite』 > イズムトップ > イズム コンシェルジュ >
    【PingMag】『中銀カプセルタワービル:未来の建築』

 
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by honnowa | 2008-12-30 23:28 | 科学と未来
クリスマスですから、いつもより大きめ画像で。

c0100148_22194579.jpg


『イタリア美術とナポレオン』展 (松坂屋美術館)へ行って来ました。
画像の絵はボッティチェッリの『聖母子と天使』 (フェッシュ美術館蔵)です。

右下、天使の青い上着の下の白い長衣の裾のドレープのふわふわ感に見とれてしまいました。

この展覧会は24日で終了しました。
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by honnowa | 2008-12-24 22:54 | 美術
08/12/21の記事のつづきです。

主に西日本で、新年から春先にかけて行なわれる「オコナイ」という神事。
わたしはオコナイについて何も知らず、古代史、稲作文化の発祥、渡来人、日本人のルーツといった関心から、お勉強で行って来たのですが、講演や展示でオコナイの由来について知ることはできませんでした。
おそらくまだあまり研究が進んでいないのだと思います。

展示は、何百年も続き現在に残っているその有様を示すものでした。
会場でのビデオを観ると、村の住民のために行なわれている地域の素朴な神事なのだとわかります。
ところが展示の解説にもありましたが、「それに付随する供物や飾り物の類は種々雑多で多彩である。これらは簡略化されながらも、古式どおりの例祭が今も粛々と執り行なわれている。その風景を目にすると、一体この行事は何なのだろうかと、興味を抱かずにはいられない」
そうなのです。
わたしもこの行事は一体何なのだろうというのが感想なのです。

また力のある宗教団体が行なっているものではなく、あくまで地域で村意でやっていることなので、緩さも垣間見え、その良い加減さが、何百年も続けられた理由なのだと、民俗行事の面白さも感じることができました。

さて講演会にはオコナイについて深い関心を寄せていらっしゃる方々が集まっていたようで、熱心に質問がなされました。
またオコナイが行なわれている地域ご出身の方が、展示を観ながら、お連れの方に、実家のケースを説明されているのを傍で漏れ聞き、その大変さをうかがい知ることもできました。

その印象が強く残っているのと、先日の記事にコメントもいただきましたので、関連の情報を追記しておきます。

展示の図録『オコナイ 湖国・祭りのかたち』 (中島誠一 INAX BOOKLET)は書店でも販売されています。

中島氏が館長をされている長浜市長浜城歴史博物館で、1月3日より『湖北の深き信仰文化 ─オコナイと真宗の民俗から─』が行なわれます。
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by honnowa | 2008-12-23 12:54 | 文化と歴史
昨日は『オコナイ 湖国・祭りのかたち』展 (INAXギャラリー名古屋)に行ってきました。
(http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001218.html)

中島誠一氏(長浜市長浜城歴史博物館館長)による講演会『近江のオコナイ 神仏へのもてなしと願いのかたち』も併せて聴いてまいりました。

講演会でいただいたレジュメによりますと「オコナイ」とは、「西日本に広く分布する年頭の予祝行事」であり、「村内の豊作・大漁・安全などを祈願して1月から3月にかけて行なわれる行事」のことです。
具体的には、御鏡を作り、神仏に供え、直会(なおらい)をし、トウヤ(当屋、頭屋)と呼ばれる村の代表者がオコナイの祭祀権を次のトウヤへ渡します。

この展覧会は12月23日までです。
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by honnowa | 2008-12-21 09:20 | 文化と歴史
08/12/14の記事のつづきです。

『ピカソとクレーの生きた時代』展には27点のクレー作品が展示されていました。
クレーについては、『パウル・クレーの芸術』(愛知県美術館 1993年)で大規模な回顧展を観たことがあります。
若いころから、最晩年まであらゆる時期の画業が網羅された展示で、画風の変遷を辿ることができる内容でした。
こうした全年代の作品を観なければ、その画家を知ったことにはならないと深く印象に残った展覧会でした。
さて先日観た展覧会のほうは、クレーが色彩に目覚め、あのクレーらしい画風が確立してからの作品群です。
しかしそれでもいろいろな変化を画面から観ることができます。
クレーは画風は癒し系ですが、創作の姿勢は実験的であり、様々な試みをしているのです。
好みなのか、実験を多くしたかったからか、時代状況など諸事情があったのか、彼の後半生の作品は水彩の小品が圧倒的に多いです。
それら水彩や鉛筆の作品群を眺めながら、彼の代表作は何なのか考えてしまいました。
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by honnowa | 2008-12-20 08:49 | 美術
昨日08/12/13の記事のつづきです。

今回6つのピカソの作品が展示されていました。
その内の3つは肖像画で、しかも当時の恋人や愛人を描いたものです。
3作品を見比べながら、自分だったらどの画風で描いてもらいたいかなあ、と考えてみました。
好きな人に描いてもらうなら3つとも、×ですよー
でも巨匠ピカソに描いてもらえるのなら、なんでもOK?
さあ、あなたはいかがでしょうか。

c0100148_11314678.jpgエントリー№1
『フェルナンドの肖像』(1909年)
恋人フェルナンド・オリヴィエを描いたもの。
初期キュビスムの様式で、限定された色彩。
描く対象を様々な角度から観察し、それを絵画の平面状で立方体(キューブ)の組み合わせによって構築的に表現することを目指していた。
(図録P48、49より 作品番号11)

エントリー№2
『鏡の前の女』(1937年)
愛人マリー・テレーズを描いたものと言われている。
キュビスム的な多視点と有機的な丸みを帯びた抽象形態とが、並存して用いられている。
(図録P56、57より 作品番号15)



エントリー№3
『ひじかけ椅子に座る女』(1941年)
親密な関係にあった、写真家であり画家でもあったドラ・マールを描いたもの。
キュビスム的な形態の変形と色彩の強いコントラストを用いている。
(図録P57と58の間?より 作品番号16)

エントリー№2と3については、こちらで画像と解説を確認してください。

  『名古屋市美術館開館20周年記念 20世紀のはじまり「ピカソとクレーの生きた時代」展』   > 展示構成 > 『主な作品紹介』

行く前に、パソコンで画像を観ているときには、№2の『鏡の前の女』がいいかなと思いました。
ローランサン風なパステルカラーで、穏やかな感じがして。
でも実物を観たら、№3の『ひじかけ椅子に座る女』がだんぜんいいです。
色がきれいですもん。
美人でなくても、きちんとお化粧したお洒落で迫力のある女性は魅力的でもてるでしょう。
そんな印象です。

№1の『フェルナンドの肖像』も実物はとてもよかったです。
緑、黄土色、灰色、白、黒などの地味な色彩ですが、どれも落ち着いた馴染みやすい色合いで、塗り方も丁寧で、マチエールがいい。

まあ一番いいのは、『二人の座る裸婦』(上記リンク先参照のこと)のように、新古典主義で描いてもらえることですよね。

名古屋市美術館での展覧会は本日までです。

    
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by honnowa | 2008-12-14 08:45 | 美術