ニュートラルな気づき 


by honnowa
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下巻の本文の前の「はじめに」を読むと、西アジアとはどこを指す言葉なのかの説明があります。
このことは上巻の「はじめに」にも書かれていることなので、この地域の歴史を理解する上で極めて基本的かつ重要なことのようです。
時代により、エジプトなどアフリカが含まれることもあれば、バルカン半島、イベリア半島が含まれることもあります。
インドから西が全て含まれる時代もありました。
現在ではいわゆる「中東」ですが、その概念も論者のスタンスで変わるそうです。

わたしなど上巻の古代オリエント文明の成立の説明で、メソポタミアとエジプトの起源が併記されているのがちょっとした違和感で、同じ地域として捉えるのに少々時間が必要でした。
そしてあらためてアフリカ大陸はユーラシア大陸とつながっていることに気づいたりしました。
なんとなくアメリカ大陸やオーストラリア大陸のように分離して海に浮かんでいるような感じがしませんか。
もちろん知識として、スエズ運河がどこにあるのか、そのことだけを問われれば答えられますけどね。
文章的知識が形になっていない典型ですね。

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by honnowa | 2006-11-29 20:55 |
タイトル    地域からの世界史 第7巻  西アジア (上)
著 者     尾形禎亮
         佐藤次高
発行所    朝日新聞社
発行日    1993年6月20日第1刷
種 類     地域からの世界史 全21巻の内  歴史
内 容     約70万年前から15世紀終わりのグラナダ陥落までの歴史
動 機     アメネス朝ペルシャの理解を深めるために
私の分類   勉強
感 想     大変な地域です。
  ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が西アジアの狭い地域で成立しているからです。
  特にイスラム教の成立以降、国の興亡が宗教と密接に絡んでいるため、文化面がなかな
  か文面に現れず、少々辛い読書でした。
  読書を助けてくれたのは、豊富な図版のミニアチュールです。
  こういう文化、芸術面がもっと前面に出てくると、この地域に親しみが持てるのですけど
  ね。
  尾形先生は紀元前から6世紀まで
  佐藤先生は7世紀から15世紀まで

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by honnowa | 2006-11-27 20:44 |

掛け持ち読書

『西アジア』に一息入れて、『自然の愉しみ方』 (秋)を後ろから見ています。
この本は日本の(主に里山の)自然をオールカラーで紹介するもので、解説というよりもエッセイのような文章が添えられています。
八人の執筆者と七人の写真家がテーマごとに分担しているので、どこからでも好きなところを読める構成になってます。

去年までわたしは一冊づつ本を読むスタイルでしたが、今年から掛け持ち読書に変えてみました。
毎日少しづつ読み進めるのでなく、まとまった休日を利用し、寝食を忘れ、時間を忘れ、読書に没頭するというのが本当は好きなのですけどね。
多くの読書人が大人になるにつれ止めていくスタイルをいい歳して固持していたのです。
しかし我を忘れるほど面白い小説に巡り会うことが少なくなるとともに、わたし自身の読書傾向も変わってきました。
現実から離れるための読書から現実をもっと知るための読書にです。
そういう読書はどこか頭が冷めているので、面白いのだけど長時間続かない。
気分転換に外出したり、他の事をすればいいのでしょうけど、横着なので他の事をするのが面倒臭い。
そこでジャンルの違う本を掛け持ちしてみたら案外調子いいんです。
以前はこういう読み方は感動や印象が薄まってしまい、ただ冊数を増やすためだけだと思っていたのですが、やってみたらそんなことありませんでした。
なによりどちらも面白く新鮮に読み続けられるのがいいですね。
外出すれば読書の時間そのものが減ってしまいますしね。
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by honnowa | 2006-11-26 11:44 |
『西アジア』 (上)は81ページから148ページまで進みました。
三世紀から10世紀まで。
ササン朝ペルシャからセルジューク朝トルコの前までとなります。
学生時代、(実はマンガの影響で)オスマン・トルコ対ヨーロッパに興味があったので、ようやくなじみの時代に近づいて、ホッ。

しかしこんなローペースの読書になるとは。
途中経過の感想を載せないとブログの更新が続かなくなってしまう。
とはいえ、学生の世界史の教科書の副読本みたいな本について、読了してから感想を書くのも、たぶん頭でまとめきれず書けないでしょう。

さて三世紀から10世紀までで最大の出来事といえば、イスラム教の成立でしょう。
ササン朝ペルシャまではイスラム国家ではなかったわけです。
年表でみると、ムハンマドのメッカ征服は630年。
ササン朝ペルシャの滅亡は651年。
中国の唐の成立は618年。
日本では大化の改新が645年。
正倉院に遺品が伝えられる聖武天皇の在位は724~749年なので、そのころにはササン朝ペルシャは滅んでいたわけです。
ガラス器伝来の印象が強いので意外なズレでした。
この時差が、ああ、人がラクダに乗って砂漠を渡り運んだのだなあ、とロマンと悠久を掻き立てます。
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by honnowa | 2006-11-25 21:40 |
タイトル    フランスのエレガンスとファンタジーの世界  アンドレ・ブラジリエ展
編 集     財団法人笠間日動美術館
制 作     日動出版
開催年    1989年~1990年
種 類     図録
内 容     1950年の自画像から40年間の油絵を中心とした自薦による展覧会
動 機     ひさびさに見たくなりました
私の分類   美術
感 想     三越で『アンドレ・ブラジリエ』展が行われるようです。
  以前彼の絵を見たのはいつだったろう。
  そのときに買った図録を見ると1989年9月13日~10月15日とあります。
  年譜によるとブラジリエは1929年生まれなので現在77歳です。
  ページをめくると爽やかで瑞々しい色が広がる。
  マイナスイオンの滝にうたれているかのようにすがすがしい。
  現代でもこんなきれいな絵を描く画家がいたことを思い出しほっとしました。
  あれから17年、その後の彼の作品を見に行こうかな。


職場のMさんがディック・フランシス様の『大穴』を読んでくれたそうだ。
うれしいなあ。
どうもありがとうね。
彼女は初めて読んだそうだが、他の作品についてもインターネットでいろいろ調べたようだ。
フフフ…
これはきっとはまるね。
わたしはだいぶ前にほとんど読んでしまい、全部読み尽くさないようあえて数冊残している読者です。
ちなみにわたしが一番好きなのは『不屈』。
原題は『TO THE HILT』
辞書を引くと二つの意味が出ていますが、どちらも作品の重要なコンセプトです。
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by honnowa | 2006-11-24 21:52 |
アケメネス朝ペルシャのことを理解するのに、おおざっぱに歴史の流れを掴んでおいたほうがよいだろうと、『西アジア』という本を読み始めましたが、なかなか進みません。
ブログの内容がかたいし、ビジュアル的な仕掛けをする技術がないので、せめて参考リンクをなるべく張ろうとして、面白そうなサイトを見つけるとついつい時間がたってしまいます。

やっと79ページ、約70万年前から(紀元後)2世紀まできました。
(ちなみにこの本は約200ページで、もう一冊 下巻もあります。)
79ページに70万年間の記述ですから、一番知りたいところのアケメネス朝ペルシャも、アレクサンドロス大王もさらっと、キリストの登場からユダヤ人の流浪の始まりまでも1ページ半。
しかしながら、この79ページの間にたくさんの国が興り、滅び、人が動き、さまざまな活動をしたわけです。
その人間の行動の熱に頭が少々火照っています。

石器時代はおくとして、紀元前○○年と表現されるようになると、動植物の飼育栽培が始まり、文明が興り、人間が人間らしい生活を営むようになります。
そして紀元前2000年代に入ると、人間の行動は西暦2000年代の現代とまったく変わらなくなるように思えます。
SF的発想ですが、西暦紀元の元年を境として紀元前2000年は西暦2000年と同じくらいの文明を持っていたのではないかしら。
そして紀元前1000年は西暦1000年と同じくらいに。
もちろん自動車も、飛行機、ロケット、パソコンもなかったのはわかりきっているのだけど、わたしたちの知らない他の何かをもっていたのではないかしら。
そう思いたくなるほどの人間の行動力と行動範囲なのです。
発想が飛躍しますが、いまから二千年後の人は二千年前の現代をどう捉えるでしょか。
建造物は立て替えられスクラップとなる、ゴミでもこれからのプラスチックは分解されている。
遺跡にはならないだろうし、ゴミの山から見つけ出されたものが芸術品とみなされることもないでしょう。
ミイラを作る人もいない。
ピラミッドやペルセポリスの遺跡の方が物として残る可能性が高そうだから、いまから二千年後の人は、人類は一度最終戦争で滅びかかったのではないかしらと心配するかもしれませんね。
そんな余計な心配をかけないよう、ちゃんと楽しく生活していた情報が残り伝わっているといいですね。
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by honnowa | 2006-11-23 14:34 |
講演  西洋の肖像画を楽しむ ~その歴史と類型をめぐって~
講師  栗田秀法

名古屋ボストン美術館で開催の『ヨーロッパ肖像画とまなざし』展の関連の講演会

19世紀以前の画家(印象派以前)はある意味、商売人で企業家精神が旺盛だったとし、村上隆を引き合いに出されました。
また、セザンヌ以降、自己表現でない自画像、造形としての自画像に変わっていったとの話でした。
これは実際に展示を観るとよくわかります。
しかしいろいろなところでセザンヌの影響の話を見聞きすることがあり、なんて影響の大きな画家なのだろうと驚くのですが、残念ながら絵を描かないわたしには何故彼の影響がそれほど大きいのかよくわかりません。
いつかは理解できるようになるでしょうか。
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by honnowa | 2006-11-18 22:30 | 美術
展覧会名  ヨーロッパ肖像画とまなざし  16-20世紀の顔
場  所   名古屋ボストン美術館
期  間   2006年9月16日~2007年2月4日
内  容   ボストン美術館所蔵の肖像画を16、17、18、19、20世紀に分けて展示し、肖
        像画の変遷を辿る。
気に入った作品
  『本を持つ男の肖像』・・・特別な人間であるという自意識を持った人物を、恐らく自分は特
    別な人間であると自負していたティツィアーノが描いた肖像画。
  『自画像』・・・ヴァン・ダイクのエッチング。印象的な作品。
  『王女マリア・テレサ』・・・王女はその後、フランスのルイ14世に嫁ぎます。実家のスペイ
    ン宮廷にはベラスケスがいましたが、フランスではどうだったのでしょう。
  『大臣フローリウス・セネシウス』・・・優雅で知的で有能で、とても素敵な人。
  『エドマンド・モートン・プレイデル夫人』・・・よいですね、ゲインズバラ。
  『二人の肖像』・・・現代の作品はどうも好きになれないのだけど、この作品は現代的でか      つ、かっこいい。

  ほんのわより
この展覧会なかなか内容がよい。
ポスターが地味だし、肖像画ということであまり面白そうに思えないかもしれないけど、見所のある作品が多いし、肖像画ばかりでも、異なる年代のさまざまな画風をそろえてあるので楽しめます。
わたしもあまり期待せずに、メンバーなので一応のつもりで足を運びましたが、見応えがあり一回では足りず、今日は二回目の鑑賞です。

  一回目に観たときの感想
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by honnowa | 2006-11-18 21:50 | 美術

文化的な一日でした

  八竜市民緑地ボランティア養成講座にて
講義 『築水池の自然』 (講師 松尾初)
自然観察も極めていくと、植生、生物だけでなく、地質、気候といくらでも調べることがあるよ  うです。
さらに講師の松尾氏はたくさんの写真データをパソコンで管理しておられ、「図鑑を作りた   い」とおっしゃられてました。
そうなのだ、パソコンがあれば個人でそこまでできるのですね。
本格派のお話に圧倒されました。

  満天星亭(どうだんてい)の話を聞き、行ってきました。

c0100148_224564.jpg紅葉の美しいドウダンツツジですが、ここのは格別でした。
大事に育てると立派に木らしくなるのですね。
ケータイ写真では赤がきれいに写らなくて残念。
本当にきれいで絵葉書を買って帰りました。
建物の方は昭和40年代まで実際に住居として使われていたそうで、まだかすかにその名残が残っているような気がしました。
客間の椅子に座りながら、和室から縁側越しに、毎日美しい日本庭園を眺める生活ってどんなものなのでしょう。
室内に掛けられていた書の一つ、「閑座聴松風」
「閑座して松風を聴く …… 松に吹く清くさわやかな風の音は、いつ聞いても心にしみるものです。
心静かに座して松風を聞くことは天然の音楽に耳を傾けることでもあります。
また日本では茶釜の煮えの音を「松風」と聞きなすこともあります。」
知識として「松風」という言葉は知っていても、実際に松を吹き抜ける風がどんな音をするのかわかりませんが、この家で生活したならそんな音も聞き分けられそうです。
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by honnowa | 2006-11-18 21:43 | 自然
本日の読書  『西アジア』 (上)


イラン人の顔を思い浮かべることができますか?
仕事などで関わりの深い方や特定の個人を知っている方を除くと、多くの方はテレビでよく報道されるところの(イラン人でなく)イラク人を頭に描くのではないでしょうか。
実は彼らは全く顔立ちが違うのです。
顔どころか、民族が違うのです。
どうしてそんなことが気になりだしたかというと、開催中の『ペルシャ文明展』の展示、ササン朝ペルシャ期の王侯胸像を観たとき、まったくイラク人と顔が異なるのがわかったからです。
どうみてもヨーロッパ系に見える。
胸像はたっぷりした顎鬚と蓄え、顔の両側に縦巻きの髪を豊かに垂らし、帽子をかぶった姿で、わたしには北欧のバイキングに見えたくらいです。
ちょうど昨年観た『華麗なるペルシャ絨毯の世界』展の図録に現在のイランの風景や人々の写真が載っていたので、あらためて観てみると特に男性がヨーロッパ系であるのがはっきりわかります。
そんなところからイラン人とはどういう人々か興味が広がり、歴史の本を読み始めました。
彼らのご先祖様は紀元前1千年紀に移住定着したインド・ヨーロッパ系イラン人だそうです。
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by honnowa | 2006-11-17 22:12 |