ニュートラルな気づき 


by honnowa
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御本立鶴茶碗 1

08/06/19の記事のつづきです。

『小堀遠州 美の出会い展』にも出展され、『増補 やきもの事典』にも、名高いと挙げられた「御本立鶴茶碗」についてです。 (08/03/13の記事参照)

まずお茶碗の姿はこちらでご確認下さい。
(展覧会は終わっております。念のため)

  『松坂屋』様より > 名古屋店 > 松坂屋美術館 > 過去の開催履歴
    『小堀遠州 美の出会い展』


図録の解説によりますと、(P150)

  御本立鶴茶碗(ごほんたちづるちゃわん) 銘・池水(いけみず)
  高 10・2  口径12・7  高台径 6・6
  北村美術館

  日本から朝鮮釜山窯に注文した茶碗を御本と呼び、その代表とされるのが立鶴の茶碗で
  ある。寛永年間、3代将軍家光が細川三斎の喜寿の賀に立鶴の絵を描き、遠州が切形を
  つけ、対馬の宗家を通じて注文したと伝わる。現在数碗が伝世している。
  特徴は口辺がやや端反りで、胴部に白黒二色象嵌で二面に立鶴の押型が相対してい
  る。高台は三方割であることが約束となっている。大振りで慶賀の際に濃茶茶碗として使
  用するのに十分な風格をそなえている。
  内箱書付は5世宗香で、蓋表に「池水」、蓋裏に「千とせふるたづのむれいる池水は 波の
  音さえのどかなる哉」の和歌を記している。もとは鴻池家所持。

『増補 やきもの事典』 (平凡社)でも確認しますと、

  御本立鶴(ごほんたちづる)
  立鶴茶碗の御本手のものをいう。

  立鶴茶碗(たちづるぢゃわん)
  高麗御本茶碗の一種。寛永年間(1624~44)将軍家の大福茶のために注文されたもの
  で3代家光が鶴の下絵を書き、遠州が意匠したといわれる。御本茶碗の始まりである。立
  鶴は押形で二方にあり、筒形・端反(はたぞり)・割高台を約束している。
  後に対州窯や他の国境でも写しが作られている。

  切型(きりがた)
  茶入や茶碗の形を実物大にスケッチして切抜いたもの。
  窯元への注文などに使われたが、のち好み道具の見本帳となって残されている。宗及
  切型・利休切型・遠州切型などがある。

  端反(はしぞり)
  器の口縁が外部に沿っていることを指す。

  割高台(わりこうだい)
  高台の内側を削らずに、十文字に欠割った形のものが普通だが、ほかにも種々に割った
  ものがある。高麗茶碗のうち、割高台になった茶碗を指す名称としていわれる場合もある。

お茶の世界の約束事は深いですね。
解説を書き写しながら、1つの茶碗のこんな小さな部分にまで、と感じ入りました。

   
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by honnowa | 2008-06-22 07:48 | 美術