ニュートラルな気づき 


by honnowa
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江戸時代の蘭学者、宇田川榕庵について調べてみました 2

昨日08/02/10の記事のつづきです。
宇田川榕菴の漢字表記については、参考サイトに従っております。
くわしくは昨日の記事をご覧下さい。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、
蘭学者であること、医者であること、幕府の翻訳員であること、百科事典の翻訳、シーボルトとの交流、薬学書の出版、西洋の植物学の紹介、近代化学の紹介、西洋の度量衡の単位の紹介、オランダの歴史と地理の紹介、コーヒーの紹介が載っていました。
このような人物なので、ほんとうにさまざまなサイトに取り上げられていました。
以下、幾つかご紹介しましょう。

・ 化学書『舎密開宗』の著者、比重計を紹介。

  『計装プラザ』様の 『計測ミュージアム』 >『流量計測の歴史』より
    『日本の科学技術史』

  
こちらの1枚目(P44)、3枚目(P46)、4枚目(P47)です。
なお、『流量計測の歴史』は、単行本『流れわざのシルクロード』 (小川胖 日本工業出版)として出版されておりますので、併記しておきます。

・ 「細胞」の邦訳

 東京農工大学様の農学部1年生向け『生物学基礎テキスト』より 『第5章 細胞』

リンク先ページの最初のほうに載っています。
「細胞」という言葉をいままで何気なく使っていましたが、よく考えてみると実にうまい表現だと感心します。
元は「cell」です。
新英和中辞典 第6版 (研究社)によると、

  cell /sl/→
  1 小室:
  a (修道院付属の)庵室,個室.
  b (刑務所の)独房,(小人数の)監房.
  c (ハチの巣の)穴.
  d 【生物】 細胞.
  2 (共産党などの政治組織または秘密結社などの)支部.
  3 【電】 電池 《★cell が集まったものが battery》.→
  ラテン語「物を秘匿する場所」の意

元の言葉は部屋や場所を表わしています。
では榕庵が邦訳した「細胞」の「胞」の字ですが、
新撰 漢和辞典 新版 (小学館)によると、

  ①〈えな〉胎児を包む薄い膜。
  ②はらから。実の兄弟。 =「同胞」
  ③生物体を組する単位。=「細胞」
  [解字] 形成。月が形を表わし、包ほうが音を示す。月は肉。包にはつつむという意味が
       ある。胞は、出産のとき、胎児をつつんでいる膜のことである。

生物としての最小単位である細胞を表わすのに、「細胞」という言葉ほど適した表現が他にあるでしょうか。

明日も続けます。
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by honnowa | 2008-02-11 07:23 | 文化と歴史