ニュートラルな気づき 


by honnowa
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江戸時代の蘭学者、宇田川榕庵について調べてみました 1 

先日3日に『お待たせしました。「かうひい」をどうぞ』という記事を書きました。 
記事中の画像『かうひい異名熟字一覧』ですが、わたしはケータイ写真なので、あの画像以上には読めないのですが、デジカメで写真を撮ったNさんから、次の興味深いコメントをいただきました。

   早速コーヒー異名ですね。
  この表を改めて見て気がついた事があります。表の24番目が現在使われている漢字
  「珈琲」でした。この出展が(榕庵の作字ならん)と書いてありました。これは江戸時代の植
  物学、化学者宇田川榕庵だと思います。榕庵は化学用語「元素」とか「成分」などを作った
  人で、「珈琲」の日本語を作ったのも納得できますね。

さすが、歴史とデジカメのNさん!
みなさんは宇田川榕庵のことをご存知でした?
わたしは初耳だったのですが、なんだか面白そう。
さっそくネットでこの人物について調べてみました。

まずこの人物の名前の字ですが、調べていく中で本人の直筆資料の画像などを見ますと、宇田川榕が本来であるようです。
しかし、しかるべき文献にあたっていないので私見ですが、「宇田川榕」でも間違いではないと思います。
デイリーコンサイス中日辞典 (三省堂)では、

  《庵(菴)》
  a n
  (1) 庵(いおり),草ぶきの小屋.
  (2) (尼僧の住む)庵(あん).

となっておりました。
ちなみにGoogle検索で「宇田川榕」は2280件、「宇田川榕」は、3060件となりました。(08/02/09現在)
以下からはすべて参考サイトに合わせて表記しますので、宜しくお願いいたします。

宇田川榕菴について

  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より 『宇田川榕菴』 

これを読むだけでも面白いですよね。
このブログに理系の現役高校生や大学生の読者はいるかしらん。
(たぶんいないだろうなあ)
あなたたちが勉強している「酸素」、「水素」、「窒素」、「炭素」、「酸化」、「還元」、「溶解」、「分析」、「細胞」、といった用語は宇田川榕菴の造語なんですって。
わたし、現役の頃にそのこと知っていたらもっと身を入れて勉強したかも。
そういう人物が片や、「珈琲」という字も考案したなんて素敵です~

頭のいい人というのは、どんな進路を選んでも、まず基本として言語能力に優れているものですが、宇田川榕菴にもそれを感じます。
『菩多尼訶経』(ぼたにかきょう)も単なる当て字でなく、宇田川自身や当時の人々の蘭学に対する敬虔な気持ちを彷彿とさせます。
『舎密開宗』(せいみかいそう)もいい雰囲気。
もともと西洋でも化学は錬金術から発展したのですから、当時の化学というものの醸しだす独特の空気が字に表れているような感じがしませんか。

珈琲については、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると

  日本語の「コーヒー」は、江戸時代にオランダからもたらされた際の、オランダ
  語の"koffie"の音(コーフィー[1])に由来する。漢字による当て字である「珈琲」は、宇田
  川榕菴が考案したものと言われる。これ以外にも、「可否」(可否茶館)、「カウヒイ」(大田
  南畝『瓊浦又綴(けいほゆうてつ)』)「哥非乙」(宇田川榕菴『哥非乙説』)[2]などの表記も
  過去には用いられた。

「コーヒー」が英語の発音とまるで違うのは、オランダ語が元だからなんですね。

さてさて宇田川榕菴が面白いのは、これだけではありません。
他にもさまざまなジャンルのサイトに取り上げられていました。
続きはまた明日。
Nさん、本当にありがとうござました。
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by honnowa | 2008-02-10 06:44 | 文化と歴史