サツマイモは根で、ジャガイモは茎です
2007年 10月 19日
「サツマイモは根」というのは、なんとなくわかりますよね。
あの形は、根の途中においしいものが詰まって、風船のように膨らんだ感じがします。
しかし「ジャガイモは茎」は、えっ、そうなの?
その本にはちゃんと理由も書かれてました。
そこで自分でちゃんと現物を確かめてから記事にしようと思っていたら、たまたま昨日、サツマイモの花の話題になったので、勇気を奮ってスーパーに取材に行ってきました。
取材といっても、こっそり写真撮ってきただけなんですけど。
あ~~、恥ずかし!
駅前のスーパー○○○○様、失礼致しました、ありがとうございました。
見てのとおりサツマイモです。
植物の根は、糸のように1本スルっと伸びるのでなく、根から更に細い根がどんどん枝分かれしてゆきますよね。
髭のように細い根が芋から出ています。
だからサツマイモは「根」なのです。
さてジャガイモです。
ジャガイモが茎というのであれば、茎からは葉が出ます。
茎の周りの葉の並びのことを葉序といいます。
並び方で幾つかのタイプに分けられますが、詳しくはこちらをご覧ください。
画像が多くとても詳しくてわかりやすいです。
福原達人様の『福原のページ(植物形態学・分類学など) 』より
『4-5. 葉の付き方・並び方 』
お時間が許せばいろいろなページを見てくださいね。
細胞の顕微鏡写真がガラスのアートのように美しいです。
ではジャガイモを観てみましょう。
芽の出る箇所が一見ランダムに窪んでいます。
しかし中心から時計回転に6つ目でちょうど2周、円を描くように並んでいるのがわかるでしょうか。
これを2/5葉序といいます。
そして茎から根は生えますが(挿し木など)、根から直接、葉は生えません。
冬に見られるロゼッタも茎が短縮しているので、直接葉が生えているように見えますが、必ず茎はあります。
ですからジャガイモは「茎」といえるのです。