ニュートラルな気づき 


by honnowa
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源氏物語の中の贈答歌 2

07/10/15の記事のつづきです。

先日、古典の講義を受けたときの先生のお話です。

「贈答歌を解釈する場合、本心を表現していると思ってはいけませんよ」
なぬ?
「贈答歌にはルールがあって、反撥した歌を返すものなのです」
「それから当時の人にとっては、相手をよく知らなくても、とりあえず歌くらいなら、という感覚で遣り取りをしますからね」

それでは、どうやって相手の本心がわかるんでしょうね。

鈴木日出男著 『源氏物語への道』(小学館)によると、「男と女の贈答歌では、まずは男の方から、自分がこれほど思っているという懸想(けそう)の歌を詠みかけ、それを引き受ける女の方が、何らかの反発的な要素を加えながら応答する。という方式で成り立っている。」そうです。

女は切り返しができるので、男よりも優位に立つことができます。
「しかしながら、女の方が贈答歌の方式で上位に位置づけられているからとて、単に自らの優越さを主張して済むというものでもあるまい。和歌の表現として、そこにおのずと自らの内省が加わるからである。」

なんてきついこと言ってしまったのかしら、わたしって嫌な女・・・
な~んて反省するんでしょうかね。
さっきはきつこと言ってごめんねえ、と慌てて文を送ったりするんでしょうか。
男はきついことを言われても、ルールだからと平気なのかしらん。
いったい擬似恋愛から本物の恋愛にどうやって移行するんだ?

それはね、男女のことだから。
いえいえ、この段階では当時は顔を見ることも、下手すると声を聞くこともできなかったので、相手の様子から察する、ということはできません。
とすると、乳母なりお付の者なり仲介者がいないと話が進展しないことになります。
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by honnowa | 2007-10-17 05:51 | 文化と歴史