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ニュートラルな気づき 


by honnowa
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生物学の経済的分析

昨日07/09/06の記事のつづきです。

後半の2項は、動物の行動を経済的手法で分析しています。
では、引用です。

  動物が何らかの利益を得るために行動するときにはコスト(時間やエネルギー)がかか
  る。 たとえば、エサをとるためには動き回って時間とエネルギーを消費しなくてはならな
  いが、エサを食べることができればエネルギー(利得)を得ることができる。動物が生きて
  いくためには利得とコストの差し引き(利得-コスト)、すなわち利益がプラスでなければな
  らない。プラスが多ければ多いほど、最終的に自分の子孫(遺伝子)をたくさん残すことが
  できる確率が高まる。

内容はかくだん意表をつくものではありませんが、「コスト」や「利得」、「利益」、「プラス」という言葉にやや驚かされました。
なぜならこの本はメイン読者を高校生に設定した、教科書みたいな本だからです。
「生物」というより「政経」の解説みたいです。
執筆陣たちは、わたしと年代が近いのでしょう。 (年下もいるんだろうなあ・・・)
もう少し上の世代の方々は、経済そのものを語る以外の場で経済用語を使うということは、なかったように思います。
以前、美術の講演会で美術の研究者が、ササン朝ペルシャのガラス器は「国際的ヒット商品」とおっしゃられて、そのときもわたしの耳にはインパクトありました。
(06/11/04の記事参照)

では動物たちはいかに「コスト」を下げ、「利得」を上げ、「利益」の「プラス」増やす、すなわち「利益効率」を高めているかというと、この話がすごく面白いんです。
長くなるので続きは明日にします。
by honnowa | 2007-09-07 05:36 |