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ニュートラルな気づき 


by honnowa
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ある年表について 1

現在、『新しい高校生物の教科書』という本を読み進めているところです。
この本は講談社のブルーバックス高校理科教科書シリーズの1つですが、教科書検定に合格した正規の教科書ではありません。
ただし「はじめに」を読むと、「有志が集い、教科書検定の枠にとらわれずに具体的な教科書づくりをした成果である」とあり、「すべての高校生に読んでもらいたい、学んでもらいたい理科の内容をまとめたもの」となっています。
目次をみても
  ・ 第1章 生命の誕生と進化
  ・ 第2章 細胞の構造とエネルギー代謝
  ・ 第3章 遺伝・生殖・発生
  ・ 第4章 行動のしくみと進化
  ・ 第5章 ヒトのからだと病気・医療
  ・ 第6章 植物のからだと生殖
  ・ 第7章 生態系のしくみ
  ・ 第8章 生物学と地球の未来
のとおりです。

さて、この本の中で1つの年表が図版として載っていました。
それは「1859年 ダーウィンが『種の起源』を著し、進化説が確立される。」、「1865年 メンデルが『遺伝の法則』を発見する。」から「1965年 ニーレンバーグが人工合成RNAを用いて、遺伝暗号の解読に一部成功する。」までの、「遺伝子解明への道のり」というタイトルの年表です。
生物というジャンルも幅広く、細胞の構造というミクロなものから、生態系というマクロなものまで内容は多岐にわたっています。
このジャンルで偉大な功績を残した学者もたくさんいるでしょうし、重要な研究、発見もたくさんあったはずです。
その中で唯一、「メンデルからDNAまで」とう項目にだけ年表があり、具体的に学者の名前と業績が紹介されているのです。
ということは、メイン読者は高校生ですから(といってもかんじんの高校生は、教科書、参考書で手一杯で、ここまで読むのは稀だと思うけど・・・)、そういう若い人たちに、ここが「生物」の中でも最重要であり、目指すのならここだ、ということをほのめかしているのかな、と感じるのです。
とても回りくどい書き方をしてしまいましたが、現実にそうですよね。
わたしのように「化け学」や「生物」というジャンルにまったく縁のない生活をしている者の耳に入る最新の研究成果というえば、一般の報道にも取り上げられる遺伝子関係くらいですから。

それほど重要な年表の中で、とても気になることがありました。
長くなりましたので、それはまた日を改めて続きを書きます。 

 
by honnowa | 2007-08-30 23:59 |