昔の絵師が描く犬
昨日の記事のつづきです。
『白象黒牛図屏風』(図録№19) 長沢芦雪(ながさわろせつ)
http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060628095933
きょうは拡大図のほうにリンクを張りました。
拡大図上の屏風、黒牛の真ん中ですっかり安心しきっている、なんともなさけない座り方のわんちゃん。
アップを載せましょう。
この顔は犬というよりも、ごまちゃんでしょ! (『少年アシベ』という漫画に登場するキャラクター、ゴマフアザラシの赤ちゃんの名前。いまその続編は『COMAGOMA』というタイトルなのね)
それにしても長沢芦雪という人は、あの円山応挙の弟子で応挙の名代を務めるほどの実力の持ち主なのです。
にも関わらず、なんで犬描くとこうなっちゃうの?
以前から不思議に思っていたことですが、わたしは昔の日本画でかっこいい犬を観たことがないんですよ。
猿や鳥があれほど巧みに写実的に描かれるのに、なぜ一番身近な犬や猫がこうも漫画チックなのでしょう。
猫はまだデフォルメが行き届き、写実であるかどうかは別にして絵として面白いのですけど、犬はそうともならず、いまどきのヘタウマが売りのギャグ漫画を観ているようです。
それがよくない、ということではなく、その画家本人の画風や当時の日本画の形式と較べるとギャップがありすぎて、どうして犬だけ?と首を捻らざるをえません。
そこで他の画家の犬の絵も探してみました。
まず若冲ですが、写実の人と言われあれほどの鶏を描いた画家です。
『京都国立博物館』様より 伊藤若冲 『百犬図』
画像をクリックすると大きくなります。
ただしここで紹介されている画像はこの絵全体の下1/4の部分です。
かわいいですよね。
でもこれって耳が丸くたれた猫でしょう?
『若冲と江戸絵画』展にはこんな犬の絵も出展されていました。
『美人に犬図』(図録№24) 山口素絢
http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060507135533
・・・・・・
どの絵も味があっていいんですけど、ふつうの犬の絵ってないのかしらん。
身近すぎて思い入れがありすぎて、客観的に描けないのかなあ。
それでやっと見つけ出したのが、酒井抱一の『双狗図』と『洋犬図絵馬』でした。
かわいいのだけど、りりしくて、わたしが思うところの犬らしい絵です。
『双狗図』は前掛けをした黒と白の狆が2匹の絵、『洋犬図絵馬』は絵馬に洋犬が、それこそ西洋画に描かれる犬のようにりりしく描かれています。
残念ながらGoogleで画像みつかりませんでした。
自力で画集などで観てください。
参考までにわたしが見た本は、『日本の美術』第186号 至文堂 昭和56年11月15日発行です。
やっぱり描こうと思えば、描けるじゃないですか。
だったらなおのこと、何で?
『白象黒牛図屏風』(図録№19) 長沢芦雪(ながさわろせつ)
http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060628095933
きょうは拡大図のほうにリンクを張りました。
拡大図上の屏風、黒牛の真ん中ですっかり安心しきっている、なんともなさけない座り方のわんちゃん。
アップを載せましょう。
この顔は犬というよりも、ごまちゃんでしょ! (『少年アシベ』という漫画に登場するキャラクター、ゴマフアザラシの赤ちゃんの名前。いまその続編は『COMAGOMA』というタイトルなのね)それにしても長沢芦雪という人は、あの円山応挙の弟子で応挙の名代を務めるほどの実力の持ち主なのです。
にも関わらず、なんで犬描くとこうなっちゃうの?
以前から不思議に思っていたことですが、わたしは昔の日本画でかっこいい犬を観たことがないんですよ。
猿や鳥があれほど巧みに写実的に描かれるのに、なぜ一番身近な犬や猫がこうも漫画チックなのでしょう。
猫はまだデフォルメが行き届き、写実であるかどうかは別にして絵として面白いのですけど、犬はそうともならず、いまどきのヘタウマが売りのギャグ漫画を観ているようです。
それがよくない、ということではなく、その画家本人の画風や当時の日本画の形式と較べるとギャップがありすぎて、どうして犬だけ?と首を捻らざるをえません。
そこで他の画家の犬の絵も探してみました。
まず若冲ですが、写実の人と言われあれほどの鶏を描いた画家です。
『京都国立博物館』様より 伊藤若冲 『百犬図』
画像をクリックすると大きくなります。
ただしここで紹介されている画像はこの絵全体の下1/4の部分です。
かわいいですよね。
でもこれって耳が丸くたれた猫でしょう?
『若冲と江戸絵画』展にはこんな犬の絵も出展されていました。
『美人に犬図』(図録№24) 山口素絢
http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060507135533
・・・・・・
どの絵も味があっていいんですけど、ふつうの犬の絵ってないのかしらん。
身近すぎて思い入れがありすぎて、客観的に描けないのかなあ。
それでやっと見つけ出したのが、酒井抱一の『双狗図』と『洋犬図絵馬』でした。
かわいいのだけど、りりしくて、わたしが思うところの犬らしい絵です。
『双狗図』は前掛けをした黒と白の狆が2匹の絵、『洋犬図絵馬』は絵馬に洋犬が、それこそ西洋画に描かれる犬のようにりりしく描かれています。
残念ながらGoogleで画像みつかりませんでした。
自力で画集などで観てください。
参考までにわたしが見た本は、『日本の美術』第186号 至文堂 昭和56年11月15日発行です。
やっぱり描こうと思えば、描けるじゃないですか。
だったらなおのこと、何で?
by honnowa | 2007-06-29 06:01 | 美術 | Trackback | Comments(0)

