『若冲と江戸絵画』展より 気に入った作品6
2007年 05月 04日
http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060703/p1
この絵を観て、連想したのはなぜかレオナルド・ダ・ヴィンチでした。
遠近のある現実の空間を二次元の画面に再現するにはどうすればよいか、レオナルドの追及したテーマを、応挙も目指していたのだなと気づきました。
応挙も天才だと思います。
美術館では、展示室の角を利用して左右の屏風を直角に設置していました。
そこに立つと清澄な空気が漂う深遠な山奥入り、そこからさらにかなた遠くを眺める旅人にでもなったかのような気持ちになりました。
応挙にこの絵を頼んだもともとの持ち主も、そうやって日常から解き放たれる感覚を味わったことでしょう。
応挙はこんなところにも出掛けて行き、大気を描き切りたいと写生に励んだに違いありません。
『森のささやき by morisong 』様のブログより
【語句の意味】
懸崖(けんがい)・・・切り立ったがけ。きりぎし。
飛泉(ひせん)・・・高い所から落ちる水。滝。また、激しくわき出る泉。