ニュートラルな気づき 


by honnowa
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映画 『敬愛なるベートーヴェン』の本筋から外れますが・・・

昨日に引き続き、映画 『敬愛なるベートーヴェン』に絡み、二つ目の気になることです。

それはベートーヴェンがカツラをしていないことでした。
この表現、ひじょうに誤解を招きますね。
説明を加えると、昔の音楽家はカツラを被っていました。
例えば学校の音楽室の壁に並んだ楽聖たちの肖像画、を思い起こさなくていいので手っ取り早くGoogle等でイメージ(画像)検索してみてください。
バッハ様は肖像画から銅像まで、仰々しいヘアスタイルをしているでしょう。
あれカツラですよ。
ベートーヴェン(1770~1827年)の生涯を調べると、ハイドン(1732~1809年)やモーツァルト(1756~1791年)との接触があったようです。
二人も同様に検索するとやはりカツラ姿の画像ばかりです。
日常でも被っていたかどうかはわかりませんが、正装のときはカツラを着用していたということです。
ベートーヴェンは彼らよりも若い世代なので、もしかしたらベートーヴェンがカツラ着用を止めた最初の西洋音楽家なのかしらと思い、もう少し調べました。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でカツラの項目をみると、

  昔の西洋の裁判では、裁判官・弁護士などがかつらを着用していた。現在でもイギリスや
  旧イギリス植民地の諸国の裁判では習慣が残っている。議会でも開会日には全員かつら
  をつけて登院する。イギリス最高裁判所前には伝統のかつら屋があり、新任裁判官はこ
  のかつら屋でかつらを買い求める。このかつらは馬の毛で作られている。決して洗っては
  いけないとされる伝統があり、ベテランの裁判官ほどかつらが汚れている。またかつて
  は、西洋で正装としてかつらが着用されていた時代もあった。バロックから古典派にかけ
  ての音楽家の髪型が似ているのは正装としてのかつらを着用しているからである。しかし
  ベートーヴェンは権威を嫌いかつらを着用しなかった。

「権威を嫌い」というのはベートーヴェンらしいエピソードです。
彼は宮廷や貴族に仕えず自立した最初の音楽家であるからです。
(カツラなしが最初かどうかは不明ですが)

カツラ調べの中である方が昔の音楽家のカツラの着用について言及しているのを見つけました。
興味のある方はこちらをご覧ください。
  
  http://www.allegromusic.co.jp/leonhardtinterview.htm

ある方とはグスタフ・レオンハルト。
古楽演奏の大家で、鍵盤楽器奏者であり学者でもあります。


※ 07/1/3に関連の記事があります。
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by honnowa | 2007-01-04 00:27 | 文化と歴史