イラン人の顔わかりますか?
2006年 11月 17日
イラン人の顔を思い浮かべることができますか?
仕事などで関わりの深い方や特定の個人を知っている方を除くと、多くの方はテレビでよく報道されるところの(イラン人でなく)イラク人を頭に描くのではないでしょうか。
実は彼らは全く顔立ちが違うのです。
顔どころか、民族が違うのです。
どうしてそんなことが気になりだしたかというと、開催中の『ペルシャ文明展』の展示、ササン朝ペルシャ期の王侯胸像を観たとき、まったくイラク人と顔が異なるのがわかったからです。
どうみてもヨーロッパ系に見える。
胸像はたっぷりした顎鬚と蓄え、顔の両側に縦巻きの髪を豊かに垂らし、帽子をかぶった姿で、わたしには北欧のバイキングに見えたくらいです。
ちょうど昨年観た『華麗なるペルシャ絨毯の世界』展の図録に現在のイランの風景や人々の写真が載っていたので、あらためて観てみると特に男性がヨーロッパ系であるのがはっきりわかります。
そんなところからイラン人とはどういう人々か興味が広がり、歴史の本を読み始めました。
彼らのご先祖様は紀元前1千年紀に移住定着したインド・ヨーロッパ系イラン人だそうです。