ニュートラルな気づき 


by honnowa
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「THE ICE 2013」 5 女神の腕(かいな)

日が暮れると、近所の河川敷では待宵草が黄色い花が咲き出します。
その花は発光しているかのように暗闇にほのかに浮かびあがり、「THE ICE 2013」の幻想的な舞台を脳裏に甦らせます。
まだまだ私は夢の中・・・

待宵草(と言っても、数の少ないマツヨイグサでなく、メマツヨイグサの方ですが)をじっくり観察するとなかなか立ち姿が良い植物です。
もっと茎がしなっている印象があったのですが、地面からすくっと立ち上がっていますし、枝も数本と少なくすっきりしています。
風にしなった印象があるのは、花の下に一見花柄に見える細長い筒部分があるからで、それが花の重みで湾曲するからでしょう。
その茎の伸び具合、花の倒れ具合は、また浅田真央さんの美しい腕使いを呼び起こします。

今回の彼女、(何もかもが素晴らしいのだが)特に腕の動かし方が優美でうっとりしました。
オープニングの群舞で薄暗い照明の中、大勢が同じ衣装を着ていると最初は誰が誰やらですが、動き始めると間もなく彼女を見つけることができます。
両腕を上げ、下ろす、ただそれだけで。
曲に遅れるわけでもないのに、彼女はだれよりもゆったりと腕を下ろします。
それが実に女性らしく美しく、またとても可愛らしく、いかにも浅田真央らしい。

話題のSP「ノクターン」でも、水平に伸ばす彼女の腕にただただ見とれてしまいました。
彼女はこれまで流れるような動きに定評があり、どの瞬間を切り取っても美しいと言われてきました。
またスパイラルやスピンなどどんな体勢もきれいにこなしてきました。
その彼女に難を探せば、瞬発的な止めの入ったメリハリのある腕使いだったのですが、ショーの彼女は見事にそれを克服していました。
演技中腕を伸ばしきった後、これまでならそのまま次の動きに流れてしまうのが、今回は一瞬の止めが入る。
ポーズというほど長い間ではない。
あくまで演技の流れの中で続いているのだけど、その一瞬のおかげで、指の先まで気を使った美しい姿や表情が長く目に映り、写真のように印象にくっきりと刻まれる。
彼女はまた一段と進化してしまった。

24日夜公演、初披露は、本人的には緊張して(そりゃそうだ、DJさんが「ノクターン」とコールした途端、試合のような大歓声が起こったのだから)いい出来ではなかったが、私としては格別なものを生で観れた喜びでいっぱいなのです。


  月影に浮かび上がった花に似て女神の腕(かいな)たおやかに伸び   ほんのわ
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by honnowa | 2013-08-04 11:28 | パフォーマンス