ニュートラルな気づき 


by honnowa
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二人の天才

浅田真央選手の今期のプログラム曲が発表されました。
フリーはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」です。

知った瞬間はベタな選曲と思ったのですが、彼女のこれまでの思いや人生を表現すると知り胸が熱くなりました。

某掲示板を読むと使用するのは第1楽章のようです(ソース不明)
彼女の雰囲気やスケーティングを魅せるなら第2や第3楽章が似合うのですが、引退覚悟の決意でスケート人生の集大成を表すならば第1楽章になるのでしょう。
一見もの柔らかいながらも、彼女の内面はとても深い。


今日は一日はラフマニノフ三昧していたら、興味深い記事がありました。

「DIAMOND online」より 【第37回】 2012年7月5日 小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【セルゲイ・ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18」】
作曲家の思いが心の琴線に直接共鳴し聴く者の心がキュンとなる

http://diamond.jp/articles/-/21083
http://diamond.jp/articles/-/21083?page=2
  実は、ラフマニノフがこの曲を完成させたのは28歳の時です。この作曲の経緯は後で触れますが、いろいろ、本当にいろいろあって(人生いろいろですから)、生まれた

http://diamond.jp/articles/-/21083?page=3
http://diamond.jp/articles/-/21083?page=4
  ラフマニノフは有力な貴族の家系ですが、彼の少年時代に放蕩の父が破産してしまいす。が、音楽的才能に溢れた少年には、ピアニストへの道がありました。父のDNAが少年を遊び好きにし、音楽学校を落第してしまいます。しかし、そこは天才というか、ピアノの神様に選ばれた少年ですから、種々の経緯を経て、モスクワ音楽院に入ります。

  そこで作曲の才能も花開き、チャイコフスキーも彼の才能を高く評価し最優秀の成績で卒業します。才気溢れるラフマニノフ、前途洋洋、のはずでした。しかし、強烈な挫折を味わいます。自信満々で発表した交響曲第1番の初演が大失敗し、音楽関係者から酷評されます。この曲を捧げた女性からも愛想を尽かされ、完膚なきまでに叩きのめされます。自信喪失と鬱、神経衰弱。再起不能の瀬戸際です。

  そこで、心の奥底の闇に沈んでいたラフマニノフは、精神科医ニコライ・ダーリと出会います。ダーリ医師こそ光明を与えたくれた救い主です。医師は最新療法を施し、ラフマニノフに「あなたは素晴らしいピアノ協奏曲を作る」との暗示をかけます。この暗示療法は功を奏します。徐々に自信を取り戻すラフマニノフでした。

  旋律の中に思いが溶け込む
  しかし、ラフマニノフは、目を閉じて、天から素晴らしいメロディーが降ってくるのを、ただ指をくわえて待っていたわけではありません。ピアノの前に座り、ありとあらゆる和音やリズムを試し、精神的には七転八倒していました。心には様々な思いが去来します。甘美な記憶、賞賛と誇りに満ちた瞬間、屈辱の時、後悔と諦観の日々、再起への決意……。心には葛藤があり、頭と指は美しい旋律を捜し求めます。そして、やっと探し出し紡ぎ出した旋律の中には、ラフマニノフの思いが溶け込んでいきました。
http://diamond.jp/articles/-/21083?page=5
http://diamond.jp/articles/-/21083?page=6


生きる年代も国も性別もジャンルも違うのに、なんとラフマニノフと浅田選手の人生は重なることか。
天真爛漫な幼年期から、優秀な成績、前途洋々の門出、自信喪失、挫折、ありとあらゆる努力、復活。
コラムのラフマニノフのとおり、真央ちゃんの内面にも「甘美な記憶、賞賛と誇りに満ちた瞬間、屈辱の時、後悔(これだけは彼女にはないな)と諦観の日々、再起への決意……」が去来し、「心には葛藤があり、頭と指は美しい旋律(スケーティング)を捜し求め」たことでしょう。

ラフマニノフがこの曲の成功によって作曲家としての名声を確立したように、浅田選手にはソチオリンピックで人々の記憶に残る名演技を歴史に残しててもらいたいと願っています。


  隔たった天才どおしの人生が不思議と重なる運命によって  ほんのわ





真央ソチ曲決定「人生詰まったものに」(デイリースポーツより 2013年6月1日)
http://daily.co.jp/general/2013/06/01/0006039265.shtml
http://daily.co.jp/general/2013/06/01/1p_0006039265.shtml

 フィギュアスケートの浅田真央(22)=中京大=が31日、大阪市内で夏のアイスショー「THE ICE」の会見に出席し、来季の使用曲を発表した。SPはショパン作曲「ノクターン」、フリーはラフマニノフ作曲「ピアノ協奏曲第2番」。14年ソチ五輪での現役引退を表明している真央の、ラストシーズンを彩る勝負曲が決定した。

 5月初旬にカナダ、米国に渡り、振り付けを終えて帰国したばかり。例年と同じくローリー・ニコル氏が振り付けを担当したSPのテーマは『初恋』。06‐07年シーズンのSPで使用した楽曲だが「より大人っぽくなって、レベルアップしたノクターンになると思う」と、自信を見せた。

 フリーは銀メダルに終わったバンクーバー五輪のフリー「鐘」と同じラフマニノフ作曲。振り付けはタチアナ・タラソワ氏で「自分の今までの思いや、人生が詰まったものになっている」と、まさしく『集大成』のプログラムとなっている。

 ジャンプの構成は、今季と同じくトリプルアクセルや連続3回転を入れた高難度のものになる予定。早ければ同公演内で披露する。「今からすごく楽しみ」と、お披露目を心待ちにしていた。
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by honnowa | 2013-06-02 22:01 |