寒蝉鳴(かんせんなく) 8月13日~17日頃
2012年 08月 13日
聞くからに淋しかりけり涼風のわたる木末のひぐらしの声 (七十二候集解 上田秋成)
涼風の吹き渡る木立の中で、ヒグラシが鳴いている。その声を聞くと一層秋の気配が淋しく感じることである。
「ヒグラシ鳴きはじめ線図」
「阿蘇や霧島のような高山では、六月のうちに鳴き始めるが、多くの地方では七月に入ってから鳴きはじめる。北の地方や山岳地帯では、朝方の最低気温が十八度前後より高くなるような季節になると鳴きはじめるが、気候の暖かい南の地方ではさらに気温が高くなり、二十一度以上の季節になって初めて鳴きはじめる」とあり、実際はどの蝉よりも早く鳴き始めるらしいのに、名古屋に住む私の印象でも他の蝉のピークが過ぎてから聞かれるような気がします。
ちなみに今(8月15日の午後)聞こえるのは圧倒的にアブラゼミ、そして時々ミンミンゼミがまじります。
「ヒグラシ」(Wikipediaより)
≪参考図書≫
『ニッポンの二十四節気・七十二候 写真・和歌・前線図でめぐる72の季節』
環境デザイン研究所・編 横井隆和・写真 誠文堂新光社 2008年1月25日発行
タイトルのとおり、二十四節気・七十二候に解説と、和歌と、前線図が添えられた、写真集とも言うべき本です。
写真を撮られた横井氏の肩書きは「印象派写真家」
光と繊細な色の美しい写真を、ぜひ本書で見ていただきたいです。
これから一年、本書に沿って二十四節気・七十二候を学んでいきたいと思います。
なお、日本気象協会で新しい二十四節気を作る計画もあるようです。
http://www.jwa.or.jp/content/view/full/3681/
≪覚え≫
ヒグラシ・・・カナカナ
アブラゼミ・・・ジリジリ(油の撥ねる音)
クマゼミ・・・シャシャシャ
ミンミンゼミ・・・ミーンミーン
「びお」一面 » びお・七十二候 » 寒蟬鳴・ひぐらしなく
http://www.bionet.jp/2008/08/bio72_38/