ニュートラルな気づき 


by honnowa
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フィギュアスケートの採点を占う 2 WC2011男子FSより

※占いの記事ではありませんので悪しからず。
タイトルの由来は「フィギュアスケートの採点を占う 1」をご覧下さい。


1に続きWC2011男子の得点を見てみました。

【1】WC2011男子FSのPCS(FS滑走順 SPのPCS比較付き)


【2】FS滑走グループごとのPCS最小値と最大値と平均
①第1G(SP順位:19~24位→FS順位:19~24位)
・PCS最小値~最大値:54.5(FS23位)~62.22(21位)
 平均:58.237
②第2G(SP順位:13~18位→FS順位:10~18位)
・PCS最小値~最大値:61.42(FS18位)~68.78(11位)
 平均:65.863
③第3G(SP順位:7~12位→FS順位:4~14位)
・PCS最小値~最大値:69.52(FS12位)~76.08(13位)
 平均:73.280
④第4G(SP順位:1~6位→FS順位:1~9位)
・PCS最小値~最大値:77.06(FS7位)~91.52(1位)
 平均:81.537


どのくらいPCSが変わると「上げられた」「下げられた」という印象になるのかわかりませんが、ジャッジはPCSの各項目を0.25単位でつけているので0.25×5=1.25 
ここでは仮に1.25未満の増減ならば、FSのPCSはほぼSPのとおり・・・(A)
1.25以上の増減は、ジャッジの評価が変動したとします・・・(B)

24人の選手中、(B)に該当する選手は11人。
2012年は全員増加だったのに対し、2011年は11人中6人が下っています。
全選手でも2012年では評価を下げた選手は6人だったのに対し、2011年では13人でした。
2011年は増減幅も大きく、
24人中、一番PCSが下った場合で-5.15(各項目平均で-1.03)
一番大きく上がった選手は3.68(各項目平均で、+0.736)

なんだかなぁ・・・
皆さんは、今年の世戦の採点はどのような印象を持たれたでしょうか。
私は2009-10シーズン以降(私が採点まで真剣に見るようになったのがバンクーバーオリンピックシーズンからなので)では一番ましな採点に感じました。
やや辛目な点の出方も、世戦なら当然と思いましたし。
(全体的な感想ですよ。個人ベースではいろいろと・・・)
その印象がデータでも裏付されたように思います。
2011年のようにPCSがこれほど上下動すると、いったい何を基準に?と疑問を持たざるを得ません。
2012年の基準が良いか悪いかは別にしても、それが概ねどの選手にも当てはまれば、(明文化されていなくても)ルールとして納得できます。

ここまで来て、また知りたい数字が出てきたので表に追加しました。
2012年のPCSは全般的にFS>SPでした。
PCSの4項目は振付に大きく関わるので、自由に表現できる余地のあるFSのほうがPCSが高くなると理解できそうです。
ですがSSだけの評価ではどうでしょうか。
演技時間の長いFSではスケーティング技術の高くない選手やスタミナのない選手は終盤のバテが素人目にもはっきりわかります。
(男子だとそれほどでもないかな?)
データで見るとどうなのでしょう。

【3】2012年のSSのSP→FS評価変動(+はFSで評価UP)
24人の最小値-0.6
24人の最大値0.22
24人の平均 -0.198

項目計差が0.25内の増減の選手数13
項目計差が0.25を超える増減の選手数11
FSでSSの評価が同等以上の選手6
FSでSSの評価が下った選手18

  2011年の場合
24人の最小値-0.64
24人の最大値1.14
24人の平均0.068

項目計差が0.25内の増減の選手数12
項目計差が0.25を超える増減の選手数12
FSでSSの評価が同等以上の選手14
FSでSSの評価が下った選手10


う~む、個々の選手の演技まで振り返ることはできませんが、データでみるかぎりは2012年の採点の方が理解しやすい。
2011年でSSが+1.14で一番UPした選手ですが、PCSでは-5.15と全選手中で一番下っています。
これはいったいどう解釈しろと?
面白いことに、2012年にSSが一番UPした選手(+0.22)も、PCSでは一番下げています(-1.17)
同じ現象でも後者がなんとなく腑に落ちるのは、振幅の度合いが納得できる範囲内だからです。
ちなみに名前を出して申し訳ないのですが、2012年は小塚選手です。

まだつい最近の試合なのでよく覚えていますが、あの内容ですからPCSが下ったのも致し方ないですし、SSは上がったといってもジャッジの評価は0.25単位ですから、まあSPの評価をスライドさせたと見ていいでしょう。
演技内容や他の項目に比べてのSS評価の高さは、実際にジャンプ以外の演技内容がとても良かったからです。
ステップでのニースのお客様の手拍子は同情や励ましでなく、軽やかな足捌きに心地よかったからのように見受けられました。
(ストリーミングで見ていて、私はそうでした)

「フィギュアスケートの採点を占う 1」で立てた〔仮説1〕は2011年には当てはまりませんでした。


≪参照≫

WC2011の結果  http://www.isuresults.com/results/wc2011/  
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by honnowa | 2012-05-16 16:46 | パフォーマンス