ニュートラルな気づき 


by honnowa
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ジャンプの腕の使い方 1 高橋大輔

シングルとペア用の2012-13シーズンのSOV、LOD、GOE採点のガイドラインが発表されました。
公式和訳が出るまで待つとして(他力本願)、ざっと見ると、ジャンプのBASEとSOVは変更なし、ステップのレベル要件だった片足ステップが消されています。
あらぁ、見応えあったのに残念。


さてジャンプの話に。
今回の国別対抗戦の高橋大輔選手の圧巻のFSを視ながら、ふと(と言うよりも、やっと)気づいたことがあります。
彼はクワドの助走で右腕を背中につけるのですね。

彼の最近の動画を視ていたら、興味深い特集がありました。

dai3sexy様 「20120503 Daisuke Takahashi 特集」


1:05~ 2007年全日本のクワド
1:45~ 怪我後の練習時のクワド(髪型から昨年の夏かな?)
2:10~ 今シーズンのチャン選手と羽生選手とアモディオ選手のクワド(試合)
2:30~ 昨年のNHK杯のクワド
4:21~ NHK杯以降の練習(本田コーチが右腕を背中につけるよう指導しています。その直後のジャンプでは、助走は背中につけていますが、飛び上がるよりだいぶ先に腕を背中から離して以前の構えに)
5:42~ 世戦SPクワド(以前に比べ右腕を背中から離して前に持っていき軸を絞る体勢を作るまでが短くなった。ここでコツを完全に収得したか)
5:55~ 世戦FSクワド

どうやら高橋選手はクワドを完全に取り戻したようです。
ところで、なぜ右腕を背中につけるのでしょう?

ここからはスポーツ音痴の好き勝手な独り言なので、生暖かく読んでください。

・元々クワドを飛ぶのに腕の勢いは使っていなかった。
・腕は回転軸を作るためにだけに使っていた。
・足の筋力は試合に単発で入れるくらいは回復した
・怪我後のリハビリにより関節の駆動域が広がったが、逆にポジションがわからなくなった。

そこで関節の位置を固定するために、上半身を敢えて動きにくくするために右腕を固定することにした?

面白いのが他選手ですが、羽生君もアモ君も以前の大ちゃんのように、飛ぶ直前まで腕をぶらんとさせています。
腕は軸を作るだけ。
2人とも細見でまだ筋力やスタミナが十分とは言えませんが、それでもクワドが飛べてしまうくらいの筋力があるのです。
(細いから浮きやすいのもあるかも)
3回転ジャンプの延長線上でクワドを習得したともいえます。

対照的なのがPちゃんで、バレエダンサーのポーズのように、助走の長い時間腕を水平に構えています。
彼ほどの脚力とスタミナならば、助走なしの垂直飛びでも4回転できそうな気もするのですが。
ただ彼がクワドを入れたのは2010-11シーズンからで、それまでは挑みもしないどころか公式練習で飛ぼうともしなかったので、実は影で努力はしていたのでしょうが、それまでは全く飛べなかったのでしょう。
そこで3回転の延長戦で飛ぶのでなく、クワドのための飛び方を構築する必要があってのあの飛び方になったのかなと思うのです。
(世戦後に別れたコーチがジャンプについて独特のメゾットを持っていたと、最近の話題にありました)
腕を水平に絞ることにより回転の勢いも得ているように見えます。

面白くなってプルシェンコ選手の動画も探してみましたが、彼の腕の構えも独特で、斜め45度下から絞ると同時に回転の勢いも得ています。

腕を使わないという選択肢も含めて、選手ごとにどのように使うかが大事と教えてくれるよい特集でした。
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by honnowa | 2012-05-05 20:55 | パフォーマンス