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ニュートラルな気づき 


by honnowa
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『フィギュアスケートに懸ける人々』 宇都宮直子

タイトル    フィギュアスケートに懸ける人々  なぜ、いつから、日本はつよくなったのか
著 者     宇都宮直子
発行所     小学館
発行日     2010年1月19日初版第1刷発行
Cコード    C0295 (一般 新書 日本文学、評論、随筆、その他)
内 容     (本書ソデより)フィギュアスケートの世界を変えた天才スケート選手・伊藤みどりと名伯楽・山田満知子コーチの出会い。愛知県をスケート王国にした人々と、それを支えた学校や企業。有望選手を次々と生みだした長期的な強化戦略…。欧米に引き離されていた日本が、世界有数のフィギュアの強国に変化していくまでの歩みを、貴重な証言をもとにつづる。
動 機     フィギュアスケートが好きなので     
私の分類   娯楽
感 想

この本の感想を書こうと思っても、この本と別の本との間から垣間見える著者の考えに対して、いろいろと感じる部分があり、この本の内容についての感想にならなくなってしまいそうなので、深く印象に残った部分の抜粋に留めておきます。
頂点を極めた二人のスケーターが語った自負の部分です。

伊藤みどりさんの自負
「私は、フィギュアスケートを芸術から競技に変えました。選手にしろ、ジャッジにしろ、観客にしろ、誰もが『あの演技をされたら仕方がない』『これだけの演技を見せられれば、点数を出さざるを得ない』という演技を目指しました。ジャンプの質とか高さとか、そういったところでは、世界中の誰にも負けなかったと思っています」
「(アルベールビル・オリンピックで)女子選手として世界で初めて、トリプルアクセルに2回トライしたこと、後半に跳んだことが評価され、のちにルールに反映されたことも、私の誇りです。今、試合後半のジャンプには、1.1倍の加点がつきます。後半でジャンプを成功させるのは、やはりむずかしいので得点が高くなったのだと思います」

カタリナ・ビットさんの自負
「芸術性はフィギュアスケートの主になるものだから、美しさが演技において有利になることはあるでしょう。でも私には一生懸命練習をしてきた日々がある。誰よりも努力をした。だから、何より内面からあふれるものがあった。オリンピックで勝ちつづけていたころ、私はとても安定していて、ミスもしなかった。技術と芸術性のバランスに優れた演技が、ジャッジは好きだったのだと思います。」
by honnowa | 2012-01-22 13:05 |