ニュートラルな気づき 


by honnowa
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フィギュアスケート CHの定義について考えてみる

以前の記事(2011/06/05)で取り上げたPCSの定義を項目ごとに細かくみてゆきます。
シングル向けの検討なので、ペア・アイスダンスの基準は省きます。

CH(振付け・構成)

  定義:
バランス、統一性、空間、パターン、構造、フレーズの原理に従って、すべての動作を計画的に展開させた独創的なアレンジ。

⇒基準の後にまとめます。

基準CH-①(以下番号は便宜上つけたものです)
・均整(重点のバランス)
  構成を美しくするために、各部に等しく重点を置いているか。

⇒2008-09、09-10シーズンの浅田真央選手のタラソワ・プログラムの評価がなかなか厳しかったのはこの基準に引っかかっていたのですね。
あのゴージャスステップこそ芸術的で圧巻だったのに。
表現としてはアンバランスの妙はありえるので、バランス重視でなくてもよいと考えます。
また現実には難しいジャンプを最初に済ませ後を楽にするプログラムもあれば、後半のジャンプの得点が高くなることを狙って構成を組む場合もあります。
どちらにしろ前回の記事(2011/06/08)に書いたように感動が伝わればよく、つまらない演技と思われたら何もなりません。

基準CH-②
・統一性
  すべての動作が目的を持ってつながっているか。プログラムに統一性があるのは、ステップ・要素・動作
  がすべて音楽によって動機づけられ、また、大きくても小さくても各部がすべて全体の中で必要不可欠
  に思え、根底にビジョンがあったり、全編を貫く象徴的な意味があったりする場合である。

⇒TRを繋ぎ部分の複雑・多様な・難しい動きができているかどうかに限定するならば、CHでプログラムの統一感や音楽との調和を採点することは必要だと同意します。

基準CH-③
・公衆との空間の利用
  動作の一つひとつが、360度どの角度にいる観衆にも伝わるように行われているか。

⇒ごもっともです。
残念ながらジャッジは1辺にしかいませんけど、PEの基準⑥(2011/06/08)の観衆との目に見えないつながりを持つためにも必要です。
またSSでは多方向へのスケーティングが基準とされていますが、併せて選手の演技も他方向になされるべきでしょう。

基準CH-④
・パターンと氷面の覆い方
  パターンや移動する方向にさまざまな面白さや意味を持たせて、デザインしているか。

⇒これはSSやTR、また上記の基準CH-③と重なります。

基準CH-⑤
・フレーズとフォーム
  動作が音楽のフレーズに合わせて構成されているか。フレーズとは、1つの衝動によって起こされ、展
  開し、帰結するまでの一連の動作。1つのフレーズは、楽に自然と次のフレーズへ流れる。フォームとは、  適当な数と順序のフレーズによって表現されたアイデア。

フレーズについては音楽との調和と言うことで基準CH-②と重なります。
フォームについてはフレーズの数と順序が大切なのでなく、その表現されたアイデアが重要なので、以下の基準CH-⑤と併せて採点すればよいと思います。
それにしてもFSでせいぜい4分ほど、しかも数々の規定要素を織り込まなくてはならないのに、まるで本格的舞踊かと思われるほど詳しくみようとするものなのですね。
実際に試合の流れの中でそこまでみているのか、ジャッジにそこまでの見識があるのか不明ですけど。

基準CH-⑤
・趣旨、動作、デザインの独創性
  動作とデザインについて個々に見通しを持ち、音楽や根底にあるビジョンから喚起される独創的な構成
  を追及しているか。

⇒オリジナリティは大切です。
ここはしっかりと採点してもらいたいです。
前の記事(2011/06/08)の基準PE-③もここに含めればよいでしょう。

またオリジナリティの重要さは振付けに限らず、音楽、衣装にも当てはまります。
音楽、衣装の優劣は採点に加えなくてもよいのですが、経済的に豊かなTOP選手たちには新しい素材の衣装とか、有名曲でなくあえてこれまでフィギュアで使われなかった音楽を取り上げて、後に続く選手たちの道標になって欲しいと願います。

ここで私流に定義をまとめますと、実際に採点すべき内容は、
・プログラムの統一感
・音楽との調和
・360度全方位の演技
・独創的なアレンジ
となりました。
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by honnowa | 2011-06-09 21:00 | パフォーマンス