ニュートラルな気づき 


by honnowa
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

フィギュアスケート PEの定義について考えてみる

以前の記事(2011/06/05)で取り上げたPCSの定義を項目ごとに細かくみてゆきます。
シングル向けの検討なので、ペア・アイスダンスの基準は省きます。

PE(演技力)

  定義:
音楽や振付けが意図するところを表現するための、肉体的、感情的、知性的な関わり。また、動きの質と正確さ。ペア、アイスダンスでは動作の調和も含む。

⇒文面だけみると観念的になるので、先に基準から考えたいと思います。

基準PE-①(以下番号は便宜上つけたものです)
・肉体的、感情的、知性的な関わり
  どの種目でもスケーターは、音楽を充分に理解し、心の底から、全身で、すべての動作を行わなければ
  ならない。

⇒ごもっともです。
試合に出るほとんどの選手は全力を尽くしています。
もし仮にそうでない選手がいた場合は(仮にでなく現実にいましたよね)、減点されてしかるべきだと思います。
しかし減点するにしても加点するにしても、PE項目で問うことでしょうか?

基準PE-②
・身のこなし
  身のこなしとはトレーニングされた体内の強さで、これによって体の中心からの動作を楽に行うことが
  でき、姿勢は一つの動作から次の動作へ流れるように移る。

⇒これは要素とTRで採点されるものでしょう。

基準PE-③
・スタイルと個性
  スタイルは、音楽によって喚起される独特なラインや動作。
  個性は、個々の好みと芸術的志向とが結びついて、プログラムの概念、様式、内容にもたらされるもの。

⇒これはCH(振付け・構成)で問うことでは?

基準PE-④
・動作の明瞭さ
  明瞭さは、洗練された体・手足のラインと、動作の正確な実施とによって特徴づけられる。

⇒これは要素とTRで採点すればよいと思います。

基準PE-⑤
・多様性とコントラスト
  テンポ、リズム、勢い、大きさ、高さ、動作の形、角度を様々に使ったり、対比させているか。

⇒TRとCHで採点すればよいでしょう。

基準PE-⑥
・投影(プロジェクション)
  エネルギーを発し、観衆と目に見えないつながりを持っているか。

⇒これは重要です。
これなくしては鑑賞に値せず、感動も生まれません。

ここで定義に戻りますが、PEで大切なのは選手の演技がジャッジや観衆に何かしらの感銘を伝えたか、伝わったかです。
実際に何が伝わったのか、音楽や振付けが意図するものが伝わったのかどうかは、受け手の感性に拠るものですし、人それぞれの鑑賞の自由の余地を残すためにも不問に付すべきだと思うのです。
また「動きの質と正確さ」の部分は他の項目で採点すればよいでしょう。
[PR]
by honnowa | 2011-06-08 18:25 | パフォーマンス