ニュートラルな気づき 


by honnowa
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フィギュアスケート SSの定義について考えてみる

前回の記事(2011/06/05)で取り上げたPCSの定義を項目ごとに細かくみてゆきます。
シングル向けの検討なので、ペア・アイスダンスの基準は省きます。

SS(スケート技術)

  定義:
全体的なスケーティングの質。すなわち、エッジをコントロールする能力と、エッジ、ステップ、ターンなどのスケート技術を用いて示された氷面上での流れ。また、それらの技術の正確さ。無理な力を使わずに加速したり、スピードを変化させたりする能力。

⇒これがフィギュアスケートで最も大切であることは、素人でもわかります。
これがなければ、ただの氷遊びに過ぎず、フィギュアスケートというジャンルが成立しません。
しかしこの技能の習熟練達度を測るためにスピンやステップが必須要素になっており、何を何回行なったかで4段階のレベルが設定されています。

基準SS-①(以下番号は便宜上つけたものです)
・バランス、リズミカルなひざの動き、足運びの正確さ
⇒重要です。
しかし要素部分なら要素で、つなぎ部分ならつなぎで判定できます。

基準SS-②
・流れと楽な滑り
  リズム、強さ、クリーンなストローク、傾きを効率よく使って、ブレードに安定した滑りを伝えているか。ま
  た、体重をうまく乗せることで、無理な力を使わずに加速しているように見えるか。
⇒SS-①と同じ。

基準SS-③
・ディープエッジ、ステップ、ターンのクリーンさと正確さ
  クリーンでよくコントロールされたカーブ、ディープエッジ、ステップを見せているか。
⇒SS-①と同じ。

基準SS-④
・パワー、スピード、加速の多様さ
  多様とは段階的に変化させていること。
⇒SS-①と同じ。

②から④が、現在スピードスケート系選手がもてはやされているポイントなのですね。でもこのタイプの選手は加速の多様はないような。
P選手の場合シーズン初めは、スピードがありすぎて暴走をコントロールできずに転倒していたし、世戦はスピードを少し落して(それでもとても速いです)転倒しませんでしたが、速すぎるにしろ、ちょうどよいにしろ、一定速が持ち味という印象です。
某女子選手は最初がTOPスピードで後は疲労に応じて自然減速してゆくだけですよね~

基準SS-⑤
・多方向へのスケーティングの熟達度
  フォアとバック、時計回りと反時計回り、すべての方向へスケートし、回転も両方向にされているか。
⇒フォアとバック:某掲示板にフォアとバックのストローク数を数えている方々がいますが、この基準があるからなんですね。
これは誰の目にも明らかでわかりやすい基準になるので、採点方法を具体的に検討したいところです。
⇒時計回りと反時計回り:2011-11シーズンではステップの難度レベルに「2)完全に体が回転する両方向(左と右)への(ターン、ステップによる)回転。各回転方向とも全体でパターンの少なくとも1/3はカバーすること」、「5)難しいターン(ロッカー、カウンター、ブラケット、ツイズル)の組み合わせ。両方向で素早く行なわれる(シークェンス中に少なくても2か所)こと」(ISUコミュニケーション第1611号)とありますから、要素で採点基準にあるうちはニ重採点にならないよう、SSでは加味しなくてよさそうです。
ちなみに今シーズンは2)は継続ですが、5)は「シークェンスの中に素早く実行する、難しい3つのターン(ロッカー、カウンター、ブラケット、ツイズル、ループ)の組み合わせ。異なるもの2つ」となりました(同1672号)

基準SS-⑥
・片足スケーティングの熟達度
  両足スケーティングだけではいけない。
⇒2010-11シーズンではステップの難度レベルに設定されています(同第1611号)し、今シーズンも継続です(同1672号)
そうすると要素で採点基準にあるうちはニ重採点にならないよう、SSでは加味しなくてよさそうです。


こうしてみるとSSは単に採点用の一項目に留まらず、高いスケーティングスキルとはどういうものかを示す目標みたいなもののようです。
それがどう実行されているかを計るために要素の方の難度レベルが設定されていると感じました。
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by honnowa | 2011-06-06 14:31 | パフォーマンス