9月21日 定例作業 1 ツクツクボウシ
2009年 09月 23日
毎月第3月曜日に行なわれるため、祭日にならないとなかなか参加できません。
今回は今まで参加した中で、一番ハードでした。
当日の名古屋の気象です。(気象庁HPより)
9時 気温:24.8℃ 快晴
10時 気温:25.8℃
11時 気温:25.5℃
12時 気温:26.2℃ 晴
この日もツクツクボウシが鳴いていました。
セミはいつまで鳴くんでしょう。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、
平地から山地まで、森林に幅広く生息する。地域によっては市街地でも比較的普通に発生す
るが、基本的にはヒグラシと同じく森林性である。成虫は特に好む樹種はなく、ヒノキ、クヌギ、
カキ、アカメガシワなどいろいろな木に止まる。警戒心が強く動きも素早く、クマゼミやアブラゼ
ミに比べて捕獲が難しい。
成虫は7月から発生するが、この頃はまだ数が少なく、鳴き声も他のセミにかき消されて目立
たない。しかし他のセミが少なくなる8月下旬から9月上旬頃には鳴き声が際立つようになる。
9月下旬にはさすがに数が少なくなるが、九州などの西南日本では10月上旬に鳴き声が聞こ
えることがある。
別段、この時期に鳴いても不思議はないのですが、先週がとても涼しかったせいか、すっかり忘れていた夏の落し物が出てきたような感じです。
俳諧歳時記によると、秋の季語にありました。
『新改訂版 俳諧歳時記(秋)』(新潮社編 昭和43年改版) P140より
法師蝉(ほうしぜみ) つくつくし つくつくぼ
つくつくぼうし、つくつくぼうしと鳴く蝉で、一般に「法師蝉」と呼ばれている。体は暗黄緑色で黒
い班があり、金色の毛が多い。翅は透明で、翅脈は褐色である。立秋の頃から鳴き出す。夕方
灯のともる頃まで鳴いている。
ツクツクボウシを詠んだ句を探しましたら、正岡子規に辿り着きました。
子規が1901(明治34)年9月11日に聞いたツクツクボウシの鳴声は、「夏の落し物」といった風情ではなかったようです。
「日本農業新聞」 > 四季(コラム) > 「[四季]9/11」
(http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin11/article.php?storyid=997)
このところ、ツクツクボウシの鳴き声がすさまじい。俳人・正岡子規は『仰臥(ぎょうが)漫録(まんろく)』の1901(明治34)年9月11日の項に、食事内容、来訪者、母の動静とともに、ツクツクボウシを織り込んだ句を書きとめている▼「つくつくぼーしつくつくぼーしばかりなり」。鳴き声も種類も数も、ツクツクボウシ一色の様子が見事に分かる。「家を遶(めぐ)りてつくつくぼーし樫(かし)林」がつくりだす雰囲気だが、そんな様子は一日中続き、ついには、「夕飯やつくつくぼーしやかましき」と相成る▼一人では寝返りがうてない「仰臥」で病魔と闘う日々だけに、「つくつくぼーし雨の日和のきらひなし」と鳴き声は毎日、いや応なしに耳に飛び込んでくる。この日は曇りだったが、晴天がちの空模様が続いていた▼「つくつくぼーし明日なきやうに鳴きにけり」。子規の長逝は翌年9月19日だから、1年前の句だと思うと、力をふりしぼって、懸命に句作を続けた姿を重ねてしまう。精神力は並大抵ではない▼家にいても野辺にいても、「つつくぼーし」が聞こえてくる。間もなく、その声も消えうせよう。そして本格的な秋になる。昨日付本紙1面の天気図は、等圧線が込み合ってはいないものの、「西高東低」の姿がくっきりだった。もうそんな時節である。