ニュートラルな気づき 


by honnowa
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沢田研二さんについて思うこと 3 仏像美との共通性

還暦の沢田研二さんはとってもチャーミングです。
またタイガース時代の可愛らしさ、40代、50代の中年期も素敵だなと思います。
『危険なふたり』、『時の過ぎゆくままに』、『勝手にしやがれ』etc、テレビ出演全盛期は曲ごとにキャラを変え、とても魅力的です。
どの時期のジュリーが一番好きかは、ファンごとに意見が分かれ、それぞれの方が一家言をお持ちです。
一致せずに見事に分かれるというのが、いかにジュリーの魅力が広大であるかですね。

わたしはどの時期もどの曲も素敵で、どれが一番なんて決められません。
ただしどのテレビ映像が一番美しいかに限定すると、多くの方の支持のとおり、フジテレビ「夜のヒットスタジオ」で歌われた『サムライ』の所謂「畳バージョン」になろうかと思います。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より『サムライ』)

この時のジュリーは壮絶なまでに美しいです。
後年、NHKがジュリーの特集を組んだとき、この時の映像を使い、司会者だった芳村真理さんに当時のことを語らせているのをみると、同業者にとっても素晴らしい映像美と唸らざるを得ない出来栄えだったのでしょう。
(You Tubeより 『美しい歳月 #8 -伝説の畳-』)

  You Tubeより 『【画・音質UP】沢田研二 サムライ(畳ver)』



この『サムライ』の時期は、どの動画でもそうですが、非常にストイックです。
ジュリーは詞の世界の人物になりきって演じて歌うタイプなのですね。
外見上の美しさもさることながら、そのストイックな雰囲気と静寂な表情とが相まって、ガンダーラの仏像を思い起こさずにはおれませんでした。
では実際に見比べてみましょう。

c0100148_1453432.jpg雰囲気が近いものはこれになるでしょうか。
『弥勒菩薩交脚像』(フランス・マルローコレクション)
ガンダーラの仏像の中でも最も有名なものの一つです。
こういう仏教美術系装いのジュリーも見てみたかったです。
当時関係者で誰も思いつく人いなかったのかしらん。
残念。














c0100148_14274761.jpgジュリーとガンダーラの仏像との共通点は、目の形ですね。
そして眉間にかけての彫りの深さ、唇のふくよかさが、深すぎず、厚すぎず、大げさにならない加減さが、まさに西洋の彫刻と東洋の美意識の融合したガンダーラ美術と一致するところなのです。
画像の上部中央の写真は、『仏陀頭部』(ギメ国立東洋美術館)














さてこの頃のジュリーの体形は痩せているにも関わらず肉付きがほんのりとよく、絶妙な曲線美です。
わたしそっくりな体形の仏像を観たことがあります。
以前のことなので、ジュリーに結びつけて観たわけでなく、ただその美しいプロポーションに見とれてしまいました。
それまでわたしが感じていた仏像の美しさというのは、顔だったり、厳かな精神性であったり、彫刻としての技の冴えであったりしたので、自分が芸能人や映画スターを眺めるかのように鑑賞してしまったことにも我ながら驚きで、それで記憶に残っています。
その仏像を紹介したいのですが、どうしても資料がみつかりません。
本当に残念。
それほど有名なものでなく、どこかに常設展示されているのではないかという気がするのですが。
そっくりなのに~
重ねがさね残念。
そこでネット検索や、図書館で美術全集を片っ端からあたってみたのですが、いいのが見つかりませんでした。
今回は手持ちの資料で、強いて近そうなものをピックアップすることにしました。
う~ん、イマイチなんですが。
ファンのみなさん、ゴメンナサイね。

c0100148_151228.jpg腹のたるみと首まわりは目を瞑って下さいませ。
胸部から腕にかけて、いかがでしょうか。
『観音菩薩坐像』(ボストン美術館)






















c0100148_151388.jpgこちらの腹の膨らみも目を瞑っていただいて。
このようなトルソは、西洋の彫刻ではありそうでなかなかありません。
明らかに少年か、普通はもっと筋骨隆々になります。
『龍王または神格胸部』(ギメ国立東洋美術館)
『アフガニスタン悠久と歴史』展の図録P129より

















最後にジュリーの手の美しさについて。
この三ヶ月、たくさんジュリー画像を観てようやく気付いたことなのですが、ジュリーは手が美しい!
そしてまたなんと優雅に手を動かすことができる人なのでしょうか。
もしジュリーがルネサンス期のイタリアに生まれていたら、絶対にレオナルドやボッティチェッリの餌食?になってましたよ。
(だんだんジュリーマニアの方々の熱い愛がうつってきたような・・・)
レオナルドは手を、ボッティチェッリは顔を、それこそ嘗め尽くさんばかりにデッサンしたと思います。
記事のテーマとずれるので、それは置くとして、ジュリーの手の美しさは仏像、いえそれ以上の美しさです。
指先が細く、すっとして、どんなポーズでも完璧に絵になる手です。
そして雄弁に物語を演じる手です。
バレリーナや舞踏家、どんなジャンルのプロフェッショナルにも負けない、最高のパフォーマーだと実感しました。

手の美しい仏像はたくさんありますので、比較はなんでもいいと思いますが、サンプルとして下の画像をUPしておきます。
ジュリーの手の方が断然美しいのですけどね。
似ているとしたら、指の細さ、掌との長さのバランス、肉付き、そしてどのようなポーズでも様になるという点でしょうか。
c0100148_1635735.jpg

『千手観音坐像』(清水寺)です。
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by honnowa | 2008-12-31 16:40 |